あの音を自分で持ち込めるのは、ちょっと便利かも


「約30年前、USEN放送が440チャンネルに増え、コンシューマー向けサービスを開始したタイミングで“コンシューマー向けに、おもしろいものを”との思いから誕生しました。その後、時代の変化に合せてチャンネルは増減し、現在のラインナップに至っています。このラインナップは“悪ふざけ”と思いきや、大の大人が真面目に会議で検討しています。そういうイメージは少ないかもしれませんが、“遊び心”のある企業なんです。

『スマホでUSEN』には約1000のコンテンツがあって、そのうち約10%くらいが楽曲以外のコンテンツになっています。今回挙げていただいた“なんで、そこの音を?”といったご質問ですが、当社は元々大阪を拠点とした会社で、自社収録系の機材やスタッフは、今でも大阪に多く残っていまして……そのロケーションが選ばれたのは単純に、“近かったから”という答えになりますねぇ(笑い)」

 確かによく見ると、音楽“じゃない”コンテンツの収録場所は、関西エリアに偏っている。しかしそれをすんなり「近かったから」と言ってしまう、てらいのなさで、もうひとつエピソードを紹介してくれた。

「『スマホでUSEN』専用コンテンツに、『スマ姫~トイレの音消しに~』というのがあります。これは元々チューナー放送用に用意されていたのですが、トイレにチューナーを持ち込めるはずもなく、“利用する機会がない”と、音源は用意したものの“お蔵入り”となっていました。それが利用シーンを縛られない『スマホでUSEN』の登場で、ようやく日の目を見たんです!」(山田さん)

 今回話題にしているカテゴリ、「トーク/バラエティ」だからといって、音楽系コンテンツがないわけではない。ディレクターの名前を冠した、ディレクター・セレクションも味わい深い。100人ほどいるディレクターの中から選ばれた、精鋭ディレクターの選曲は、“この流れで、この楽曲が入ってくるのかぁ”といった個性的な組み合わせもあって楽しめるし、随時更新されるので、1人のディレクターの選曲を聴き続けるのも、おもしろそうだ。

 昨今はスマホやPCでの楽曲DLで、聴きたい音楽の入手方法も手軽になった分、新しいジャンルの音楽やアーティストに出会う機会が減っている。その点でもUSENなら幅広いジャンルをカバーし、心地よい選曲に定評があるので、構えずに音楽との出会いを楽しめる。また、そうした「もっと気軽に、多くの楽曲と出会って欲しい」という視点でも、多くの工夫がされているという。

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