芸能

小島瑠璃子 快進撃の秘密は時間帯で雰囲気変えるキャラ調整

テレビ番組に引っ張りだこの小島瑠璃子

 バラエティー番組のゲストからスポーツキャスターの仕事まで、各局から引っ張りだこの「こじるり」こと小島瑠璃子(21)。どんな番組もこなせる機転の良さがあるかと思えば、「給料はOL並み」と暴露してしまう天然っぷりを見せてくれることもある。彼女のバラエティー力の秘密はどこにあるのか。テレビ解説者の木村隆志さんに分析してもらった。

 * * *
 小島瑠璃子さんがテレビ業界で重宝される理由は、どんな時間帯にも対応する器用さがあるからです。オールラウンダーの彼女はいわば、「全方位国民的アイドル予備軍」です。いつどこに出ても印象がいい。その秘密は、時間帯によって少しずつ雰囲気を変えている点にあります。

 朝は清潔感のあるフレッシュな女の子。昼は素朴な雰囲気。晩は天然だけどボケすぎず、深夜は天然っぷりを全開にしています。深夜のボケすぎる感じを昼で出してしまうと、視聴者にやりすぎじゃないかと思われてしまうところですが、彼女の場合はそこはしっかりと昼用の雰囲気に抑えています。

 視聴者ターゲットに応じてリアクションを変えていますが、ちゃんとした軸はあって、「明るさと笑顔」が彼女のベースになっています。反射神経が良く、勘の働くタレントなので、局としては使いやすいでしょうね。

 お茶の間から見ても彼女の評価は上々です。アイドルでありながら、男性にこびすぎない。先輩への礼儀もしっかりしている。容姿端麗であるうえ、立っている姿勢も綺麗ですね。しっかりしているけど人懐っこさがあって、「孫や姪っ子にいたらいいな」と思わせるようなところもあります。

 彼女くらいの若いタレントが深夜で活躍する例はたくさんありますが、朝も昼も活躍できる人はなかなかいません。コメントをする時も、無理やり自分の発言を差し込むというよりは、明るさを差し込んでいるような感じ。ゲストとしてだけでなく、番組アシスタントとしても優秀だと思います。

 イベントによく呼ばれているのも、企業やマスコミのウケがいいからです。広告代理店にとっても大助かりでしょう。コメント力があって、キャッチコピーになるような言葉もスッと言えます。記事として使えるところが多いので、記者の皆さんも仕事が楽でしょうね。

 元気キャラというのは一般的には嫌われやすいのですが、彼女の場合、あざとさがありません。仕事は増えているけど、「何でもやる」というわけではない。おそらく、小島さん本人が一番やりたいのは、歌手でしょう。でも今の自分がそれをやってもうまくいかないということがわかっている。忙しくてできないというのもあるでしょうが、この年齢で自分の立場をわきまえているというのも、彼女のすごいところだと思います。

 決して派手なタレントというわけではないと思います。でも、しっかりと地に足をつけて、一つ一つ丁寧に仕事をこなしている。だから業界の印象も、お茶の間の印象も良いのでしょう。土曜の朝の情報番組『サタデープラス』(TBS系)のメーンキャスターの仕事などは、彼女が自分の力で勝ち取った仕事だといえます。

 総合力が高いので、今後も司会の仕事が増える可能性はあります。実は今、こういったポジションは女子アナやフリーキャスターでほとんど埋まっていて、タレントが入り込む余地がありません。そこに割って入ってきた小島さんは、女性タレントとして快挙というほかありません。30才くらいまで対象を広げても、彼女ほど安定感のあるタレントはいないでしょうね。まだ若いので突然何か別のことに挑戦したくなることもあるでしょうが、同世代では業界にライバルはいないくらい突出した存在なので、スキャンダルでもない限り快進撃は続くでしょうね。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン