芸能

谷原章介 女性にはソフトに、父親には同じ目線の名司会ぶり

『アタック25』での司会ぶりが好評の谷原章介

 クイズ番組『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)の新司会に4月から起用されている俳優・谷原章介(42才)。2011年5月に亡くなった児玉清さん、朝日放送の浦川泰幸アナウンサーに続く3代目の名司会ぶりに今、注目が集まっている。コラムニストのペリー荻野さんが綴る。

 * * *
 平成のスマート男谷原章介が、『パネルクイズ アタック25』の司会を始めて、早三か月。その司会ぶりは、この番組の名物司会者だった児玉清が作り上げた上品さをしっかり継承しているが、少しずつ「谷原流」も見せ始めている。

 たとえば、先日の「パパ大会」。放送当日は父の日とあって、番組のサブタイトルには「司会は6児の父 谷原章介」とバッチリ表記されている。そして番組が始まると、四人のパパ回答者や応援席の家族に対して「どんなお父さんですか?」「反抗期の息子さんにいいところを見せてください」などと言葉をかける。

 そんな中、突如として「夫婦仲はよろしいですか?」と質問したのにはびっくりした。ですます調でさりげなく、うっかり聞き流しそうだったが、よく考えたらなかなかできない質問だ。なのに、あのスマートな微笑みで聞かれると、つい答えてしまうから不思議。恐るべし、谷原スマイル。
 
 パパ特集の翌週は、がらり雰囲気が変わって、「女性特集」。四人の妙齢な女性回答者の前の谷原は、まさに「水を得た魚」のごとくスマートパワーを炸裂させた。
 
 正解を出した回答者に「そうです!」「お見事!」と微笑み返しをするのは当然のこと。「香川照之」を「かがわてるあき」と答えてしまった回答者には「惜しい!照之さんなんですね。惜しい~!」と励ます。パネルが一枚もなかった緑のボックスの回答者には、「緑、大丈夫ですか? リラックスしますか」と自ら腕をぐるぐると回してリラックスを促す。すると、緑はメキメキと力を発揮し、あっという間にトップの座を狙えるほどの正解を連発したのである。

 回答者が三姉妹の母だと知ると「男親からすると女の子は仲が悪くても可愛いです」、ハーブの問題が出ると「ジャスミンはいいですね。丈夫でかまわなくてもよく育つ」と家庭的なトークもさしはさんで場を和ませる。心憎い配慮だ。ちなみに児玉清は、「アタックチャンス」の前に回答者の緊張をほぐすため、いったん小休憩もとり、自らキャンディーを配る習慣があった。私も取材に出かけた際にいただいたことがあったが、場を和ませる心配りも、谷原流に引き継がれているようだ。

 いよいよ「アタックチャンス!」という場面。谷原は「アタックチャンス」の片手ガッツポーズも力まずさらりとした印象。断然、赤と緑が優勢で、せっかく獲得したパネルも取られて一枚もなくなってしまった青の回答者には「一枚開ければ逆にここがすごいチャンスですからね」と優しく激励する。確か前週のパパ特集の同じ場面で劣勢の青パネルのパパには「序盤の勢いがまったくありませんよ!」と背中を押していたのだった。パパに対しては同じ目線で、女性に対してはソフトに。激励を使い分ける谷原。

 その後、青の女性回答者は見事一問正解!そして、「やっときた。(パネルは一枚当たり賞金一万円だから)現金持って帰ろう!」とフォローも忘れなかった。緑の攻勢といい、青の一枚ゲットといい、谷原の一言は魔法の言葉かも? 番組の新たな名物になりそうだ。

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン