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2015.07.05 16:00  週刊ポスト

選挙車運転手からセクハラのウグイス嬢「もうやりたくない」

 東京都の市民団体「女性と人権全国ネットワーク」が、今年4月の統一地方選を機に「ウグイス嬢たちのセクハラ・パワハラレスキュー」と名づけた相談窓口を開設した。共同代表の佐藤香氏によれば4月から5月の半ばまでの1か月半に31件の深刻なセクハラ関連の事例が寄せられた。

 運動員・選対事務局員や候補者などから選挙カー内で下半身を触られた。怖くなって途中で降ろしてもらい、その日はタクシーで帰ったなどの事例があった。後援会・支持者からのセクハラ被害はより深刻だ。選挙運動を終えた夜の接待を強要された上、ホテルの部屋に押し入られそうになったなどの例もあったという。

 許しがたい所業の数々だが、これは氷山の一角。本誌が独自に取材すると、さらに深刻なセクハラ被害が浮かび上がってきた。

 今年4月の統一地方選の、熊本県議会選でのケース。33歳のウグイス嬢は候補者に言葉と手癖でセクハラを受けた。

「選挙カーの中でご飯を食べたりお茶を飲んだりするときはカーテンを閉めます。するといきなり候補者が豹変するんです。『てめぇは笑顔じゃなきゃクズ以下なんだ』とか『俺が落ちたらお前はサゲマンだっていいふらす』とか、それはもうひどかったです。

 でも、1日が終わると『お疲れさまぁ』といって私の肩を揉むんです。そのときにブラの肩ひもを見て『赤なんだ。派手だね』とか『今日はシルクだ』とか気持ち悪いこともいいます」

 この候補者は当選した。

「当選後の祝勝会では、私の膝の上に寝転がってくるから驚きました。後から周囲の人に聞いたところ、この先生は当選後のお祝いの場でのキス、胸揉み、抱きつきは当たり前だそうです。お祝いの場だからハッキリと拒否することもできませんでした」(同前)

 東北地方での選挙に駆り出された24歳のウグイス嬢は、選挙カーの運転手のターゲットとなった。

「40代の人なんですけど、連絡のために携帯番号を交換しました。そしたら『疲れた喉にいい鍋を食べに行こう』とか毎日のように誘われるようになったんです。みんな来るからと誘われて行ってみたら2人きりだったり。帰るわけにもいかないから食べ始めたんですけど、やたらと触りまくるんです。やめてといっても聞いてくれません」

 この女性は次の日から運転手と普通に接することができなくなった。

「ウグイス嬢の先輩に『雰囲気をぶち壊すな』って怒られてしまいました。選挙が終わっても頻繁に連絡が来るので適当に流していたんですけど、『俺に逆らうと仕事がなくなるぞ』みたいなことをいうようになったんです。もう二度とウグイス嬢はやりたくないです」(同前)

※週刊ポスト2015年7月10日号

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