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中国で摘発された40年前の肉 北京生活長い駐在員が注意点を指摘

 中国で30年前や40年前の冷凍肉を含む合計10万トンを超える肉が当局に押収され、中国全体で21もの密輸業者が摘発された事件が大きく報じられたが、この事件の謎はそんな昔の肉がどこから密輸されたのかということ。これについて、中国国営の英字紙「チャイナ・デーリー」は「インドと米国産」であると伝えた。

 口蹄疫など疾病にかかった牛や豚、鶏などの肉で、まったく売れずに、その存在すら忘れられ、冷凍庫の隅に置かれていた肉を業者が目をつけ、ただ同然の値段で買い叩いていたというのだ。

 中国では近年、肉類の需要が急速に高まっており、不法業者が世界中の食肉業者に当たり、このような売り物にならない肉を買いあさっていた。

 買い付けられた肉はまず香港に持ち込まれ、それから船で中国との国境に近いベトナムのモンカイ港に陸揚げされて、トラックで秘密裏に中国内に密輸されるというルートを辿っていた。

 それから、湖南省長沙市にある中国有数の冷凍肉市場に卸されて、売買されたというわけだ。中国国営新華社通信は今回の冷凍肉を発見した税関職員の話として、解凍と再冷凍が何度も繰り返された肉はすでに腐敗臭がただよっており、発見した際には嘔吐しそうなほど「ひどい臭いだった」と伝えている。

 これらの肉は漂白剤や調味料など加えて、インターネットなどで販売され、主にトウガラシなどを使った辛い料理などに使われるケースが多いという。「日本人のなかには四川料理は好きな人が多いことから、特に肉料理には注意すべきだ」と北京での生活が長い日系企業駐在員は注意を喚起している。

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