国際情報

タイの外相が中国外相(両方男)に愛を告白 フォロー発言は失敗

「もし私が女性だったら、きっと愛していたでしょう」──。これは、タイのタナサック・パティマプラゴン副首相兼外相が王毅・中国外相との共同記者会見の場で語った言葉だ。ネット上では、時ならぬ「愛のカミングアウト」に「すさまじい外交戦略だね」とか、「(王毅外相は)こうなれば、身を捧げるしかないね」との驚きの書き込みが殺到。
 
 一方、愛を告白された王毅外相はというと、タナサック氏の言葉に目を見開き、口をあんぐりさせて沈黙。日ごろは舌鋒鋭く、相手を攻撃する姿も目立っていただけに、一番驚いたのは王氏自身だったようだ。

 この発言は8月上旬、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の際の中国・タイ共同記者会見で飛び出した。

 記者が「最近の両国関係はいかがですか」と質問したのに対して、タナサック氏は「両国関係はいまが最も良好な関係だと思います。特に、私と王毅外相は個人的にもコンタクトをとっており、王毅氏は人間的にも非常に素晴らしく、礼儀正しい人物です」と語ったその後、タナサック氏から時ならぬ愛の告白がなされたのだった。

 タナサック氏は会見で良好な両国関係を強調したかったのだろうが、これを聞いた記者も驚き、記者会見会場では失笑が漏れたほどだ。

 というのも、タナサック氏は生粋の軍人で、昨年5月に誕生した軍事政権でもプラユット・ジャンオーチャー首相と極めて親しいナンバー2と、タイ政界の重鎮中の重鎮。体重も100キロ以上あるようなガッチリとした体型の偉丈夫で、日ごろのタサナック氏を知る人からみると、この「女性ならば愛していた」発言はビックリ仰天もの。

 さすがに、タナサック氏も「この発言はさすがにまずい」と感じたのか、「我々は外交上の(形式張った)話はしておらず、個人的に、友人のように、話し合っている」と付け加えた。

 これを報じたAFP通信は「タナサック氏は、本当は『恋人のように』と言いたかったのでは」と茶化すほどで、いずれにせよ、タナサック氏のフォローは失敗に終わったようだ。

 それだけに、ネット上ではタイの人々も含めて多くの書き込みが寄せられ、「タイだったら男性同士でもオーケーだよね」などと茶化されるなど、タイのナンバー2の権威は完全に失墜してしまったようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン