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若者にもオーダーメイド服が浸透へ オリジナル志向にマッチ

2015.08.30 07:00

 これまで高級、高価格というイメージの強かった「オーダーメイド」服が、今、若者を中心に新たな注目を集

 これまで高級、高価格というイメージの強かった「オーダーメイド」服が、今、若者を中心に新たな注目を集めている。男性ファッションでは、手ごろな価格でのスーツやワイシャツなどのオーダーメイドが広がり、ネット上で注文を受け付ける店舗やサイトが続々登場。女性ファッションでも、『フランス人は服を10着しか持たない』のベストセラーに見られるように“良いもの、好きなものを、少しだけ”という価値観が、オーダーメイド人気を後押ししているようだ。

「男性ファッションのオーダーメイド市場といえば、圧倒的に50代以上向けのビジネスでした。それがここ数年は、20代男子の参入が際立っています」

 こう語るのは、アパレル業界に詳しい船井総合研究所の上席コンサルタント・岩崎剛幸氏だ。氏によると、その理由の一つが、細身ファッションの流行にある。スーツやワイシャツは、よりフィット感が求められるようになり、そのためには既製品よりもオーダーメイドのほうがより体にぴったりくるというわけだ。もう一つが若い世代を中心とするオリジナル志向の強まり。「最近の若い人たちは、ブランドよりも、自分がよりよく見える服を求める傾向にあります」と岩崎氏は言う。

 最近オーダーメイドに目覚めたという20代男性はこう語る。

「時計をするので、左のカフは10ミリ大きくするようになりました。イニシャルの入れ方にもこだわっています。赤やオレンジなどで目立つように入れることもあれば、白地にシルバーで、さりげなくとか。そういった細部への飽くなき追求が、結局は全体の印象を左右するんですね。そして何より、オリジナル感が増して自分自身の欲望が満たされるんです」

 若者への浸透を促している三つ目の理由が、安価とはいかないまでも、低価格化が進んでいることだ。

 かつてはオーダーメイドといえば、ブランド生地の使用と一流職人による手作りが主流だった。だが最近では、従来の工程を簡易化した“イージーオーダー”“パターンオーダー”や、ブランドよりも“着心地”重視のオーダーメイドが広がるなど、多様化が進んでいる。それによって、価格の多様化も進んだ。

 例えば鎌倉シャツの愛称で親しまれるシャツの専門店・メーカーズシャツ鎌倉の、オンラインショップのパターンオーダーシャツは12000円から。パーソナルオーダースーツ・シャツの専門店・麻布テーラーでは、37000円からオーダースーツを作ることができる(いずれも税別)。

 Web上で簡単に注文できるサービスが増えているのも、手間を省きたい若者の心を掴んでいるようだ。4980円でオーダーメイドのワイシャツが作れるサービス「チョイス(CHOiCE)」を利用しているという20代男性はこう語る。

「スマホ版サイトもあるから、電車に乗っている空き時間なんかに注文できるんですよ。その日の気分で、生地やサイズ、ボタンなどを選ぶのが楽しいです。もちろん価格も魅力です」

 オフィスや自宅など、希望の場所まで無料で出向き、出張採寸を行うサービスも登場している。

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