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清宮幸太郎・福太郎「幸福兄弟」 打撃センスは弟が上との評

 甲子園で2本塁打を放った早稲田実業高校1年生・清宮幸太郎の弟、福太郎(早実初等部6年)が米国で開催のリトルリーグ世界選手権大会・メキシコ戦(日本時間8月24日)で、代打ホームランをかっ飛ばした。準決勝のベネズエラ戦(27日)、世界一決定戦となった米国戦(31日)でも安打を放って活躍し、3年前に世界一となった兄に負けないインパクトを残している。

 兄・幸太郎に、弟・福太郎。2人合わせて「幸福兄弟」の名は、ラグビー監督として有名な父・清宮克幸氏が命名した。

 克幸氏は本当は子供たちにラグビーをやらせたかったようだ。幸太郎はしばらくはラグビーを中心にプレーしていたが、2006年の夏の甲子園で優勝した早実・斎藤佑樹の姿を見て、野球一本に絞った。4歳下の福太郎も、自然に兄の背中を追って野球の道を選んだ。

 素顔の福太郎は、全国のお城を見て歩くのが好きという趣味を持つ。そのため清宮家ではお城のある町が家族旅行の目的地になるという。また、焼き肉が大好物で、兄弟が小学生だった頃には2人で10人前以上を平らげたとの逸話もある。2人は小さい頃から仲の良い兄弟だった。

 だが成長するにつれて、負けん気の強さが現われ、お互いを強く意識し始める。

「兄が右投げ左打ちなのは“左打席の方が一塁に近い”というアドバイスを母親から受けて。だが、弟は右投げ右打ち。これは克幸氏によれば“兄貴と一緒じゃイヤ”ということかららしい。負けん気ということでは弟の方が性格的にラグビーに向いているといわれるほど」(清宮家と親しい関係者)

 打撃センスも弟の方が上、という見方がある。

「福太郎君は今年の新チームではファーストで主軸を打つことが決まっています。スイングスピードもずば抜けていて、素質も十分。ただ課題は守備。克幸氏からは『一塁以外の守備もやれ』といわれているそうです。幸太郎君がリトル時代はピッチャーもやっていたことを意識しているのでしょう」(スポーツ紙の担当記者)

「幸福兄弟」が球界を沸かせる日が、今から楽しみだ。

※週刊ポスト2015年9月11日号

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