台本は何度も読んで覚えるという
本田:します。声に出さないと感情が伝わってこないので。何度も読んで声に出して練習します。普通の本とかでも声に出しますよ。でも、台本を読む時は小さい声です。そうにしないとみんなに中身がバレちゃうので。時間があれば電車の中でも、台本にカバーをして。みんなにわからないように読んでいます。
――共演した中村玉緒さんの台詞も?
本田:はい、台本は全部の台詞を覚えるんですよ。丸暗記しています。自分の所だけを覚えてもやっぱりその子の感情がわからないので、全部覚えます。
――台詞は全部覚えて撮影に入るんですか?
本田:はい。どこのシーンを急に撮ることになっても大丈夫なように。台本を全部通して読んでいるとおかしいな、というときがあります。「監督、この次のシーンは(千秋が)いきなり明るすぎるんじゃないですか」とか、「ここの『なになにだよね』というのを『ですよね』にしたほうがいいんじゃないですか。ここは(ほとんど面識のない)おばあさんに対してまだドキドキ感があってもいいんじゃないですか」とか。そういうことを質問したりとか、するためには、台本を読まないとできないのでたくさん読みます。
――監督にそう言って、実際台詞が変わったことはありましたか?