『ポプラの秋』で初主演を務める


本田:今回は「好きにしていい」だったので、「望結ちゃんの思う通りにお願いします」という感じでした(笑い)。やりやすくもあったんですけど、「これでいいのかな」という不安もあったりとか。台詞そのものではなくて、どういう言い方で言ったらいいのかって。例えば、「なになにだよね」という言い方も、ささやくように静かに言うのと明るく言うのとでは全然違います。緊張して言ったり、聞いているか聞いていないかわからないように「なになにだよねー」と軽く言ったりもできますし。

 たくさんの言い方があるけど、悲しい言い方と淋しい言い方とつらい言い方は全部違うし、うれしい言い方と楽しい言い方も違うし。泣くシーンでもどう泣けばいいのか、とか。台本には「涙が落ちる」という言い方があっても、そういうのはどう落ちていくのかを考えました。撮影でいきなり台詞を言ってもダメなので。その言い方に理由がないと。

――この映画だけでなく、他の作品でもそうなんですか?

本田:もちろんです。映画でもドラマでも全部の作品で同じようにやります。

――これまで多くの役をやってきたと思いますが、役づくりのコツはあるんですか?

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