かつては人気子役として活躍した
内山:アルバイトです。ガソリンスタンドとか、引っ越し屋さんとか。たまたまテレビ関係者の家の引っ越しをした時は、ぼくだってすぐに気づかれたので、気まずかったですね(笑い)。そんな状態で、16才くらいの時に悩んでたんですよね。芸能界を辞めようかとか。
その時、ちょうど元大関・霧島さんが部屋を作ったばかりで、霧島さんと仲が良かった村上ショージさんに「新弟子がいないから、お前行ったらどうや」と言われて。さんまさんにも、「俺が後援会長をやってやる。だめでも飯は食わせてやるから、しこ名は“あっぱれ山”でいけ」って言われて(笑い)。それで、とある相撲部屋に見学に行ったんですけど、稽古がすごかったんですね。これはできないなと思って。
――本気で芸能界引退を考えていたんですね。
内山:そんな時に仕事をもらったのが、松村さんの半生を紹介する特番で、松村さんの幼少期をぼくが演じたんです。この役は、松村さんがぼくを指名してくれたんです。松村さんは出番がないんですけど、現場に来てくれて。本当はこっちからお礼を言わなきゃいけないんですけど、松村さんから「内山君ありがとうね。大変だと思うけど頑張ってね」と言われたのが、すごく思い出に残っていて。それで、この世界にいたいなと思って、残ることにしたんです。
――松村さんがいなかったら、相撲部屋にいたかもしれない?
内山:そうですね。仕事がほとんどない16才から19才のころに、松村さん、石塚さん、伊集院さんが、すごく仕事をくれたんです。伊集院さんが監督のVシネマに呼んでもらったり、石塚さんも色んな番組でぼくの名前を出してくれて。名前を出すと、下にワイプが出るんですね。すると仕事はないんだけど、出てる感じがするし。
19才の頃にどうしようかなと思っていたら、『元祖!でぶや』(テレビ東京系)がゴールデンで始まって、石塚さんがゲストで呼んでくれるようになって、そこからテレビに戻れたんですよね。だから、太っていて良かったなって。
――痩せようと思ったことはありませんか?