カードもポイントも百花繚乱の時代。すぐに使いたいなら便利なのが公式カードだという。オンラインショップ発の公式カードもあるが、多くの人が使うあのサービスのポイントはお得だそう。消費生活評論家の岩田昭男さんに話を聞いた。
* * *
今回は、「Amazon.com」(以下、アマゾン)でお得に使えるカードをご紹介しましょう。
アマゾンは、書籍をはじめ日用品から家電、家具まで何でも揃う、世界的に人気の物販サイトです。ここでの買い物にお得なクレジットカードといえば、公式カードの「Amazon MasterCardクラシック」でしょう。
このカードは、アマゾン以外の利用には1%分のポイントが付与されますが、アマゾン利用時は1.5%にアップします。貯まったポイントは、1ポイント単位でアマゾンでの買い物に利用できます。
他のカードと大きく異なるのが、入会申し込みの際に「即時審査サービス」を選択すると、本カードが届く前に無料の仮カードが発行されるところです。仮カードではアマゾン利用上限30万円まで、一括払いのみという制限はありますが、アマゾンの買い物にすぐに利用でき、ポイントも付与されます。欲しいものがあったときにすぐに使えて、たいへん便利です。
ポイント還元率でいえば、JACCSの「Reader’s Card」が高いといえます。このカードの還元率は、1.5%が基本です。しかしアマゾンでの利用分は、アマゾン限定デポジット(デポジット有効期間内のカードショッピング利用金額から、デポジット金額を差し引いて請求される値引システムのこと)に交換することで、還元率が1.8%にアップします。
アマゾンのヘビーユーザーに重宝されているカードですが、還元率の引き下げが予定されているので、入会希望のかたは少し様子を見た方がいいでしょう。
「Orico Card THE POINT」もまた、高還元率を誇るカードです。100円につき1ポイントが基本ですが、入会後半年の間はポイントが2倍になります。しかも、オリコモール経由で買い物をすれば、アマゾンの場合は計1%加算されるため、入会後半年は3%のポイントがもらえる計算です。貯まったポイントはアマゾンのギフト券に交換して、アマゾンでの買い物に利用できます。
そのほか、最近注目を集めているのが、アマゾンの「ID決済」です。アマゾンに登録しているIDを使い、アマゾン加盟のモールやサイトで買い物をすることで、アマゾンポイントを貯めることができます。「ネット上の共通ポイント」といえますが、これは今後の広がりが期待される分野ですので、要注目です。
※女性セブン2015年10月1日号