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中国農村 ストリップ劇団が舞台で放尿し中国メディア呆れる

 中国では葬式を盛り上げるためにストリップを行うことが地方の農村で大流行していたが、今年6月には、ついに中国当局は葬式ストリップに禁止令を出すに至った。社会道徳を乱す儀式と捉えられたのだ。

 中国の農村でストリップが行われる機会は、葬式だけではない。中国在住ジャーナリストの西谷格氏が語る。

「もともと娯楽が少ない中国の農村では、結婚式や葬式、新規開店などが一大イベントになります。そこにチンドン屋を呼んだり、『農村ラッパ班』と呼ばれる音楽団を呼んだりして、舞台を設けることが多い。

 そうした劇団はまず、芸の巧拙で人気が分かれます。演奏が下手でどこからも呼ばれないような劇団は、“特殊演出”で人気を得ようとする。手っ取り早く観客を集めるために、下ネタ満載の演劇やストリップなどの演目が選ばれるのです」

 そうしたストリップ劇団は、中国全土から若いダンサーを集め、各地で興行を繰り返している。

 安徽省の地元紙「皖北晨刊」の記者が目撃した農村のある舞台では、劇中、舞台上の女性が下着姿になった後、笑みを浮かべながらパンティーを脱ぎ、なんと観客に向かって放尿したという。

 あまりの下品ぶりには、中国メディアも呆れている。

〈なぜこのような低俗なショーが発生するのか。経済の発展とともに拝金主義がはびこり、享楽的な価値観が農村に広がっていること、農村には先進的な文化があまりないことなどが理由であろう〉(「北晩新視覚」7月13日付)

 モラル崩壊はどこまでいくのか。

※SAPIO2015年10月号

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