このXE、見た目はXJの縮小版で、見るからにセンスが良さそう。美女は「これに乗るオジサマなら、きっと知的で小粋な会話で楽しませてくれそう」と思うに違いない。
エンジンは2リットルのターボで、燃費も良好。ガソリン車に加えて年末くらいからはディーゼル(497万円~)も選べるようになる。美女にはエンジンなどどうでもよかろうが、同じ400万円台で先進のクリーンディーゼルが買えれば、おサイフには優しいし加速も抜群。人生、最後にひと花咲かせるつもりでジャガーを買い、美女との温泉ドライブに備えるというプランもアリではないか?
「冗談じゃない! ジャガーの新車なんてカミさんが許すはずがないだろう!」
そう仰るなら仕方ない。激安中古車の出番だ。タタ傘下に入ってからのジャガーの中古車は人気があって相場が高いが、それ以前のジャガーは軒並み激安価格で購入できる。中でもオススメは先代XJ(2003~2010年製)だ。フォード傘下で最後に開発されたクルマで、先進のオールアルミボディを持ち、室内は広いし信頼性もけっこう高い。ただ中途半端にアメリカっぽく実用的にしたため、どことなくイモ臭く、まるで人気がないのである。
それでも昔ながらのジャガーっぽい形ではあるし、故障のリスクも低い。この、誰が見ても1000万円くらいはしそうなオーラを放つ先代ジャガーXJが、最安で39万円から買える(笑)。さすがに39万円のジャガーを買うのは勇気がいるが、100万円ちょっと出せば、そこそこの程度の中古車を買うことができる。
美女との温泉ドライブを目指して、激安ジャガーで人生最後の冒険をしてみるのもオツではないだろうか?
※週刊ポスト2015年10月9日号