また、徐々に業績相場に移行するため、方向感は掴みづらくなる。しかし、これまで物色の中心がインバウンド(訪日外国人)関連などに集中していた。インバウンド関連への利益確定に対して、相対的に低迷していたセクターへのリターン・リバーサルが継続するようであれば、相場全体としてはじり高基調が続きやすい。その他、週末には大林組<1802>が2Q業績予想の上方修正を発表し、これが他の建設株等への物色に波及する局面がみられた。
その他、今週は内閣改造が行われた。安倍晋三首相が打ち出した新「3本の矢」 GDP600兆円の目標に対して疑問の声も聞かれているが、建設等の上方修正の動きなどもあり、次第に期待感が高まる可能性がある。なにより来月には郵政グループ3社の上場が控えている。上場を成功させるためにも、政府・日銀に対する期待感などの思惑が、相場の先高感を後退させないとみておきたい。