ライフ

女性ホルモンのピークは25歳 32層にわたるが閉経時は5~6層に

みどり美容クリニック・広尾院長のみつゆきみどり氏

 女性の心と体をもっともよく知る職業が「女医」である。豊富な医学的知識と臨床経験、そして何より自身が女性であるという実感を持つプロフェッショナルは他にはいない。婦人科医のみつゆきみどり氏が、女性の膣のメカニズムについて解説する。

 * * *
 出産や加齢によって膣の穴が広がることがあります。みなさん、“膣トレ”をすれば何とかなると信じて、専用の器具を膣の中に入れて締めたり緩めたりするトレーニングを必死にされていますが、実は膣トレだけでは膣の引き締めは不完全です。

 膣の若返りに必要なのは筋肉だけでなく、ふっくらとした粘膜です。女性ホルモンの作用でそのふっくら加減が変わってきます。女性ホルモンのピークは25歳といわれていて、細胞が32層にわたってレンガのように積み重なって、膣内が最もプルプルしています。

 年齢を重ねるごとに徐々に細胞が減っていき、閉経時になると5~6層にまで激減してしまうのです。水分が減っているので膣壁が収縮して固くなり、皮膚も薄くなって、男性器が挿入されると痛みを感じるようになってしまいます。

 飲み薬や塗り薬で女性ホルモンを補う方法もありますが、副作用が心配で薬を使いたくない人も多くいます。そんな人には、「インティマレーザー」という最新の治療機器があります。レーザーを照射することで、膣にピンポイントで女性ホルモンの刺激を与えることができます。

 首元がよれたセーターにアイロンを当てるような感覚で、伸びきった膣の中を引き締め、コラーゲン増幅の刺激を与えます。出産で伸びてしまった“ミミズ千匹”と呼ばれる膣壁のヒダヒダが戻ることもあるんですよ。

 膣の再生能力を上げるものなので、照射した日がピークではなく、日が経つほどどんどん効果が上がり、レーザーを当ててから半年後に最も効果を感じられます。体験した女性たちは「徐々に締まりが良くなっていく」と男性から言われるそうです。

【プロフィール】みつゆきみどり:みどり美容クリニック・広尾院長。2010年に日本初の女性器専門である現クリニックを開院。年間延べ1500人以上を診察している。インティマレーザーを日本で唯一導入している。脂肪吸引など形成手術も得意とする。

※週刊ポスト2015年11月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン