ライフ

怒る原因は自分以外にあると思いがち 実は受け取り方にある

「怒りは誰にでもある自然な感情。怒ることは決して悪いことではない」とは、日本における“怒りの感情コントロール術”の第一人者・日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さん。

「例えば、ヒトが猛獣に遭遇し、恐怖を感じたとします。自分の身を守るために、飛びかかったり逃げたりしますが、その時、すぐ体が動かせるようアドレナリンという興奮状態を作るホルモンが分泌されます。

 怒ったり攻撃的になることは、動物が防衛手段として身につけた、非常に大切なものなのです」(安藤さん。以下「」内同)

 怒りをうまくコントロールするには、怒りやイライラの感情が生まれる過程についてよく理解しておくことが重要だ。

 怒りには、3種類の発生パターンがある。以下、それぞれ見ていこう。

 怒りを生むパターンの1つ目は、〈出来事〉→〈意味づけ〉→〈感情〉という3ステップを踏むというもの。 この2ステップ目の〈意味づけ〉をプラスに受け取るかマイナスに受け取るかで、結果の感情が大きく変わってくる。

 例えば、電車で化粧をする人がいたとする。これを非常識と感じ、イライラする人がいる一方で、まったく気にならず、何の怒りも感じない人も。つまり、電車で化粧をする人がいたという〈出来事〉自体は1つなのに、受け止め方次第で見え方が違ってくる。

 上司から仕事を頼まれたという〈出来事〉を、自分の心のなかでどう〈意味づけ〉をするかで、〈怒り〉の感情になるかが決まる。つまり、物事をプラスで受け止める習慣を身につければ、怒る回数がぐっと減るのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン