ライフ

執念深い性格の人 「粘り強い」と言い換えればポジティブに

 身の回りにいる「困ったちゃん」についての相談に、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)などのテレビ番組でお馴染みの東京未来大学・こども心理学部長である出口保行さんがズバリ答える。今回は同じ話を何度もぶり返す困ったちゃんに関するお悩みです。

【お悩み】
 友人の香織と話していると、彼女にとって気になることがあると、話題が別に移っても、「さっきのことだけど…」と何度もぶり返します。「ちょっとめんどうくさいな~」って思う私は、友達甲斐がないかしら?(静岡・美沙・39才)

【回答】
 1つのことにいつまでもこだわっている香織さんとのつきあいが、ちょっとつらくなっている美沙さん。「どうして、またその話題に戻るの?」と、思わず言いたくなりますよね。イラつく気持ち、わかります。

 香織さんは自分の考えや価値観をしっかり持っている人。それはいいことですが、そこに固執しているため、自分の考えと違うことが起こると、それをサクッと流すことができないのでしょう。つまり、「ま、いいか」という考え方ができない、“執念深い人”といえます。

“執念深い”というとネガティブな印象ですが、ポジティブに言い換えると、“粘り強い人”ともいえます。

 このように、人間は同じ性格でも、ポジティブな捉え方とネガティブな捉え方ができることがわかります。“執念深い”と“粘り強い”は、同じ人なのに見方によって評価が大きく変わる、代表的なタイプです。

 このタイプには研究者が多い。なぜなら、1つのことをとことん追究していく粘り強さがなければ、研究は続けられませんから。“粘り強い”というポジティブな評価をされるのは、特定の仕事を与えられて、それについて徹底的に邁進している時です。つまりプロパー系に向いています。

 逆にこのタイプがジェネラルな仕事をこなそうとすると、必ずどこかで引っかかってしまい、それが失敗とみなされてしまいます。

 一般的に、人は興味・関心の幅は広くても、深く追究はしないものですが、このタイプは自分の興味・関心の幅が狭くて、それを掘り下げるので、はたから見ると偏屈だったり、常識がない人にも見えます。

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン