2015年大ブレイクした芸人のひとり
藤井:そうです。だからヤスのネタは、ぼくの大切な曲です。もちろんヤスのアイディアが一番ですけど、ぼくもアシストできたのは光栄です。ただ注文されただけじゃなくて、ばかばかしい、くだらなさも考えながら、アーティスティックな感じで作り上げたんです。
本当はもっと長かったんですけど、短い方がいいんじゃないかとか。番組のディレクターが、「安心してください」が一番、面白くて腹が立つんじゃないかって、作りながら決まりました(笑い)。
その言葉も、初めはスギちゃんみたいに、ワイルド系で言っていたんです。でも、もっと謙虚な感じの言葉にした方がいいって。スギちゃんとか秋山さん(ロバート)にかぶらないようにと考えましたね。芸人さんだと、小島よしおさんは天才的な音楽ですよ。
――お笑いのリズムネタも聞くんですか?
藤井:聞きます。ぼくは短い尺で完結するものを得意としているので。だから芸人さんのバックサウンドなどは自信があります。清人(バッドボーイズ)のピンライブの音楽とかナレーションとか、よくうちで録るんです。ぼくが自宅でパッケージにするから、スタジオ代もかからなくて(笑い)。
――安村さんと仲良しなんですね。そもそもの出会いは?
藤井:家族ぐるみの付き合いなんですよ。奥さんと子供だけでもよく来ます。そもそもは、『オロナミンCキモチスイッチCMバトル』で音楽を担当させていただいたときに、アームストロング時代のヤスに出会ったんです。
アームストロングは当時、あまり有名じゃなかったんですけど、ぼくと演出の人間とアームストロングでCMを作って、それで優勝したんです。アームストロングは優勝賞金200万円を受け取って、その賞金の一部をぼくにくれたんです。ヤスと相方の栗(山)ちゃんで15万円ずつ、計30万円くれて。義理堅いですよね。それが2007年で、10年近い関係ですね。
――安村さんとのジョイントは、今後もありますか?