人の生死に関わる舞台で懸命に働く医師や看護師は人々の尊敬を集めるが、実際の現場は決して美しいことばかりではない。病院の表も裏も知り尽くした現役ナースたちが赤裸々に語り合った。
匿名を条件に本音を明かしてくれたのは、黒髪が似合うハキハキとした喋り方が特徴の泌尿器科Aさん(40代)、最年少で長髪、おしとやか系の外科Bさん(20代)、茶髪で笑顔が印象的な耳鼻科Cさん(30代)の美人ナース3人だ。
耳鼻科C:変わった患者さんに面喰らうときはありますよ。
オネエの患者さんには困りました。病室のネームプレートを勝手に「キャサリン」に書き換えるし、気に入らない看護師には「コラ、そこのおブス!」ってキャンキャン騒ぐし、扱いが大変。
それに有名人にも気を遣いますね。耳鼻科には副鼻腔炎や喉の疾患で歌手が入院してくることも多い。ある大物女性歌手が喉のポリープ除去で入院してきたことがありました。
ああいう芸能人は超高額料金を支払って特別室に入るので一般の患者さんの眼に触れることはないんですけど、同じ病院にいる私たちはたまに見かけられるのが少し役得。だけど、追っかけの対応が面倒かな。
泌尿器科A:患者さんによっては命がけの時がありますよ。以前、混合病棟に勤務していたころは認知症で徘徊する高齢患者が少なくなかったんですが、トイレに付き添っていたらいきなり首を絞められて壁にガンと押さえつけられた。たまたま通りかかった看護師長が止めに入ってくれたんですけど、歯形が残るほど腕を噛まれてしまって。
外科B:戦争体験のある患者さんが病室でいきなり、「伏せろ! 銃だ!」と大声でわめき出した時は、病室にいた全員が床に伏せたり……毎日が戦争のように慌ただしいです。
※週刊ポスト2015年12月11日号