今年も国立感染症研究所が新型の大流行について異例の注意喚起を発表した。11月中旬時点での流行のペースは昨年比で2割増。本格的なシーズンは12月なので、この先ますます「感染大爆発」が危惧される。

「新型タイプは従来と比べて、毒性が強いというわけではありません。ですが、感染者が増えれば、重症者も増える。予防に細心の注意を払ってください」(岡部氏)

 とにかく感染予防の基本は「手洗い」だ。アルコール消毒でもウイルスは死なないが、手に付着しているウイルスは石鹸を使って洗い流すことができる。

「ウイルスには『熱に弱い』という特性があります。食べ物は加熱すること。85℃以上で90秒以上が望ましい。この時期、特に子供や高齢者は牡蠣などの二枚貝を生で食べるのは避けてください。汚れた衣類や手洗いのタオルなどは、洗濯するだけではダメで、アイロンをかけましょう。そうすればウイルスを死滅させることができます」(岡部氏)

 また、感染者の症状が回復しても、ウイルスは1~2週間ほど体内にとどまるという「盲点」がある。

「“もう治った”と手洗いなどをサボると、空気中にウイルスを拡散させます。“自分は治ったからいい”と思わず、常に人にうつさない心がけが必要です」(岡部氏)

※女性セブン2015年12月17日号

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