発言が注目される玉川徹氏(写真は番組ホームページより)
7月20日、参議院議員選挙の投開票が行われ、与党が過半数の125議席を切るという歴史的大敗を喫した。一方で、“日本人ファースト”を掲げた参政党が選挙区で7議席、比例代表で7議席を獲得。外国人を巡る政策をはじめとして、さまざまな議論が飛び交った今回の選挙を、エジプト出身のタレント・フィフィ氏はどう見たのか──。
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年代別比例投票の出口調査では、かなり露骨な結果が出ていましたよね。高齢者ほど自民党や立憲民主党を支持しており、若年層になるにつれて参政党や国民民主党といった新興政党の割合が高くなっている。現状の日本に対して、もしくは日本を取り巻く情勢に危機感を持ち、変わって欲しいと思っている人たちが若者に多いということがわかった選挙でした。
テレビのワイドショーを見ていても「誰々の健康状態」「海外の皇室事情」などの“平和”なニュースが日夜報じられています。世界に目を向ければ、日本は物価高という割にまだ経済は安定しているほう。だから、これまでは積極的に「この国を変えなきゃ!」って意識になりづらかったのかもしれない。なんだかんだ生きていけるからね。
でも、いまやSNSでは国際情勢のニュースが次から次へと流れてくる。情報量がケタ違いのネット社会に触れている層は「明日の自分たちが暮らす日本は、本当に平和を保っていけるだろうか?」「将来、ちゃんと生活ができるのだろうか?」という懸念があるのでしょう。
今回は特に、参政党が議席を14まで伸ばしました。これは、他の政党が充分に拾い上げることができていなかった層を、うまく取り込んだということだと思います。