かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)
2025年7月18日、ご静養のため、栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入られた天皇皇后両陛下と長女の愛子さま。
御用邸敷地内を散策した際、今年の6月に訪問した沖縄の伝統織物「かりゆしウェア」をお召しになった天皇ご一家。天皇陛下と雅子さまはテッポウユリの柄が描かれたシャツを、愛子さまはハイビスカスが描かれたワンピースをお召しになっていた。
沖縄の方言で「おめでたい」という意味がある「かりゆし」。沖縄県の公式ホームページによると、「かりゆしウェア」の定義は沖縄県産であることと、沖縄らしいデザインであることだという。
ご一家がお召しになったシャツとワンピースは沖縄県内で生産している「かりゆしウェアショップ 月桃物語」というブランドのものとみられ、両陛下がお召しになっていたシャツは、メンズが12100円(税込・以下同)、レディースが9900円で、カラーは4色あり、天皇陛下は水色の「ミント」、雅子さまはパープルの「ライラック」を選ばれたようだ。
おふたりがお揃いでお召しになったシャツが、同社の公式サイトの「売れ筋ランキング」で1位(メンズ)、2位(レディース)となっている。また、メンズの「ミント」はすべてのサイズが売り切れで、レディースの「ライラック」も11号、13号が売れ切れになっており、大きな反響があったことがうかがえる(7月23日時点)。
報道陣の取材に応じた際、雅子さまがシャツに描かれたユリの花に触れると、一人だけ違う柄をお召しになっていた愛子さまが笑顔で「私だけ…」と話される場面があったが、天皇陛下と愛子さまはともにブルーカラーだったので、3人が揃うとリンクコーデが完成するというご一家の仲睦まじさを感じさせる装いだった。
また、愛子さまのワンピースに描かれたハイビスカスは白で、雅子さまのパンツのカラーとリンクしている。白は爽やかな印象を演出するので夏にぴったりなカラーだ。また、白いパンツは上品さを感じられるのでシャツと合わせることで、カジュアルすぎないコーデになる。
7月19日、「月桃物語」の公式Xアカウントが「6月の沖縄訪問、昨日の那須の御用邸へのご静養の際、かりゆしウェアご着用の天皇陛下、皇后陛下、愛子さま。弊社を含めたかりゆしウェア業界にとっても大変名誉であり、誇りです。 沖縄に心を寄せていただきありがとうございます」と投稿した。
ご一家の「かりゆしウェア」のリンクコーデは、統一感を表現するだけではなく、沖縄へのお気持ちが込められたファッションのようだ。