国内

入閣待望の男性議員 「大臣になるには性転換するしかない」

 今年も毎年恒例の流行語大賞が話題になったが、永田町にも与野党の国会議員や秘書、国会職員たちの間だけで流行った独特の隠語、符牒がある。いわば「永田町裏流行語」だ。そこから3つのワードを紹介しよう。

 自民党総裁選で無投票再選された安倍晋三・首相は内閣改造を行なった。そこで入閣が取り沙汰されていたのがこの人だ。

◆「ともちん」
 稲田朋美・政調会長は安倍首相から「ともちん」と呼ばれ、後継者として目をかけられている。最近では安倍側近たちもそう呼ぶようになった。

 トレードマークはカラフルな眼鏡と網タイツ。永田町ではやっかみを込めて「稲田姫」あるいは「網タイツの女王」の異名もある。実はいずれも稲田氏の地元・福井の特産品で、ご本人にいわせると伊達眼鏡をかけて網タイツをはくのは「一億総活躍社会」の実践のためらしい。

「本当は視力はいいんです。今、18本眼鏡があります。福井は(国産眼鏡生産の)98%を占めていますが、なかなか発信されていないので、眼鏡をかけてふるさとの良さを発信したい。

『網タイツの女王』とか言われていますが、これも福井の素晴らしい経編の技術を注目してもらうためにはいているのです。自分の周りでこの国を良くするために何かできることを考えて担当するのが1億総活躍社会ではないかな」(産経ニュース11月30日付インタビュー)

 とことん安倍首相に「忠誠」を示すことを忘れない。

◆「一匹おばさん」
 脚光を浴びる「ともちん」とは対照的なのが野田聖子氏だ。総裁選出馬に意欲をみせたが、官邸・自民党執行部に猛烈な圧力をかけられて出馬断念に追い込まれた。直後の朝日新聞のインタビューで語った「私自身は無派閥の一匹おばさん」の言葉は政治記者や秘書たちの「涙」を誘った。

◆「モテキング」
 政治部記者の間でよく話題に上ったのが「モテキング」という言葉。国民的知名度はいまいちだが、飛ぶ鳥落とす勢いの茂木敏充・自民党選対委員長のことである。

「自民党は地方選で負けが込んでいるが、総理の覚えめでたい茂木氏は責任を問われるどころか力を強めている。キングのように態度が大きく、機嫌が悪いとわれわれの取材に『勉強不足だ』『何でお前らにしゃべらないといけないんだ』とキレる」(全国紙記者)というのがネーミングの由来だという。

 安倍首相は10月の内閣改造・党人事で稲田氏、茂木氏ら党4役と重要閣僚を留任させ、3人の女性閣僚を起用した。女性登用とお友だち重視で人事は停滞し、冷や飯組の入閣待望組男性議員からは「大臣になるには性転換するしかない」との声も聞かれる。

※週刊ポスト2015年12月25日号

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン