国内

FBアカウントを凍結されたツイッター組長 ヤクザの将来を語る

 匿名のツイッターで山口組分裂騒動の内部情報をつぶやき続ける「組長」なる人物。正体をめぐって憶測飛び交うツイッター組長にフリーライターの鈴木智彦氏が接触、メディア初のインタビューに成功した。鈴木氏は組長に実際に会って「本物」であることを確信したという。

 現在は引退し、香港に滞在中の「組長」は、ヤクザが生き残る道を“海外”に見いだす。元ヤクザ側の視点としては、興味深い。以下は「組長」の語りである。

 * * *
 暴排条例が施行され、ヤクザは国内で飲食店や不動産を経営するなどの「生業」を持つことができなくなりました。隠れ蓑を使っているけどあれこれ大変です。そのため残された儲けられるシノギは全部違法なことになってしまった。警察のいう伝統的資金源……博奕、売春、覚せい剤です。

 頭のいいヤクザは、そんなリスクを冒して捕まるのは馬鹿らしいと思っている。金融取引のプラットホームは全部海外。海外なら規制がかからないところがいっぱいある。個人ばっかり儲けることを考えずに、組織で海外に出向き、資産運用をすればいいんです。

 たとえばシンガポールなり香港なり、お金さえしっかり貯金しておけば、銀行は秘密を守るし、融通は利くし、なんでもしてくれる。ベースになる国に税金をしっかり払ってやって、日本に持ち込む際にはさらにしっかり税金を払って、誰からも文句を言われない金を作れば堂々と使えます。すると警察はなにも言えません。世間の見る目も変わるでしょう。

 今は対症療法ばかりやってるけど、根本的な治療をしないと死んじゃいますよという話です。考えてないわけじゃないけど、そこまでヤクザの未来を考えてる人の意見が吸い上げられていない。でも皮肉なことに喧嘩だって金がないと出来ない。悲しいけど抗争=金です。キャッシュフローがある組織は、体懸ける若い子もいっぱいいるし、その後の面倒もみられます。

 元来、貧困とか差別がヤクザの原点です。みんないい暮らしをしたいからヤクザになった。金を与えてあげれば組織は絶対に大きくなる。そしてどんどん若い人間を登用すればいい。

 伝統を守らなきゃいけないところは死守する。でも時代にそぐわない古い体質、直参じゃなきゃダメなんて考えは捨てるべきです。日本企業と同じ欠点を、ヤクザもまた持っている。欧米の企業のように実力主義に切り替えないと生き残れません。とにかくなにもかもが裏目に出てる。

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン