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高須院長 テルアビブと三菱重工事件でのテロ間一髪を回想

テロに間一髪の過去を語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が、世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、危うくテロに遭遇しそうになった過去を語ってもらいました。

 * * *
──テロの恐怖を身近に感じる昨今ですが、高須院長が過去にテロに遭遇しそうになったことはありますか?

高須:1972年のことだけど、テルアビブのロッド空港で、後の日本赤軍のメンバーが乱射事件を起こした時はニアミスだったね。ちょうどイスラエルで整形外科学会がある時で、事件が起きた直後に日本から飛び立ったんだよ。本当は日本から何人も行く予定だったけど、結局みんなキャンセルして、その時は僕と女房だけがテルアビブに行ったんだよね。

──その時は特に被害に遭うこともなかったんですよね。

高須:そうそう。でも、何年か後に三菱重工爆破事件(1974年)があったでしょ。そこでもちょっと危なかったんだよね。

──東アジア反日武装戦線「狼」による事件ですね。

高須:実はあの頃、三菱重工のある部署にガールフレンドがいてね(笑い)。

──その時、すでに結婚なさってましたよね。そんな話、大丈夫ですか?

高須:大丈夫、大丈夫。まあ、あくまでもガールフレンドだからね(笑い)。それで、その女の子は、ロケットやなんかの書類を六本木にあった当時の防衛庁に届ける係だったんだよ。ある日、女の子が「今日の仕事は防衛庁に書類を届けるだけだから、ラッキー!」とかいうから、六本木のアマンドで僕と二人でお茶を飲んでたら、テレビかなんかで三菱重工が爆破されたっていうニュースが流れてきてね。もしも、僕とお茶をしてなかったら、その女の子も被害に遭っていたかもしれなかったんだよ。

──ある意味、高須院長のおかげで助かった、みたいな。

高須:そうかもね。この爆破事件もそうだし、赤軍派の事件もそうなんだけど、当時の左翼の過激派は、思想こそ全然違うけど、やっていることは行動右翼なんだよね。何か大義のために、自分のことすら犠牲にして行動をするっていうのは、もしも同じことを国のためにやっていたら、特攻隊そのものだよ。

──なるほど。

高須:話はそれるけど、特攻隊といえば、トルコの陸軍病院に行った時は日本人っていうだけで、ものすごく歓迎されたのを思い出すなあ。特攻隊の精神が素晴らしい、ってね。

──トルコですか?

高須:そう。ロシアと緊張状態にあるトルコ。あそこは、本当に親日国家でね。もう40年も前のことだけど、アンカラ大学に短期留学した時は、「ハポネ! ハポネ! ジェネラル・トーゴー! ジェネラル・ノギ!」なんて、ものすごく歓迎されたよ。戦闘機の真似をして「カミカゼブーン!」なんて言おうものなら、もう拍手喝采。

──すごいですね。

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