ライフ

百田尚樹氏 「もうすぐ60歳。最近はいつ引退しようかなと」

引退の時期について語る百田尚樹氏

 爆発的な小説の売り上げを誇る一方で、度重なる暴言、失言の類いで世の顰蹙を買っている百田尚樹氏。ツイッターが度々炎上したことでも有名だが、そもそも「いらんこと言う性分」なのだという。プロインタビュアーの吉田豪氏が、百田氏に斬り込んだ。

──これだけ自由に発言してる人とNHKの仕事(経営委員)はなかなか食い合わせも悪いだろうなとは思ってました。

百田:そうですね(笑)。だからあのあと、講演に行こうが、選挙応援に立とうが、どこ行っても新聞記者がおって、「こいつ絶対なんか言うやろ」ってマークされて。で、私もまた書かれるのがわかっているのに、いらんこと言うんですよね。

──言わなきゃいいじゃないですか(笑)。でも、そこで言わずにいられない。

百田:言っちゃうんです。もう全方位です。以前はツイッターでも作家を敵に回すようなことを書いてました。「作家は、なんでみんな同じの書くねん!」とか。

──百田さんの作風がバラバラなのはわかりますけど、ほかの人のことはいいじゃないですか(笑)。

百田:おっしゃる通りです。でも言ってしまう。で、ミステリーの悪口とかも書いてしまう。「人が死にました、犯人誰でしょう、なんやねん、この下らん話」とかね。また「時代小説の作家って、書くものなくなったら最後は必ず『三国志』かよ!」とか。それでよく作家や編集者に怒られました。

──それで百田さんが『三国志』を書いたらいいオチになりますけど(笑)。作家仲間っているんですか?

百田:いませんよ(笑)。

──やっぱり!

百田:いるわけないやないですか。作家のパーティーとか授賞式とか一切行かないんで、作家の知り合いはほとんどいないんですよ。でも私、2月で60ですからね。この仕事もせいぜいあと数年だと思うんで。人間、言いたいこと言いたいじゃないですか。70になったらたぶんエネルギーも体力も……そこまで生きてるかどうかもわからないですしね。最近はいつ引退しようかなと思ってるんで。

【プロフィール】ひゃくた・なおき:1956年大阪生まれ。同志社大学中退後、放送作家になり、『探偵!ナイトスクープ』のチーフライターを務める傍ら、2006年に『永遠の0』を発表し、小説家デビュー。『永遠の0』『海賊とよばれた男』『夢を売る男』『フォルトゥナの瞳』などのベストセラーを連発。2015年には初の新書『大放言』も話題になった。

※週刊ポスト2016年1月15・22日号

関連記事

トピックス

雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
国仲涼子が『ちゅらさん』出演当時の思い出を振り返る
国仲涼子が語る“田中好子さんの思い出”と“相撲への愛” 『ちゅらさん』母娘の絆から始まった相撲部屋通い「体があたる時の音がたまらない」
週刊ポスト
「運転免許証偽造」を謳う中国系業者たちの実態とは
《料金は1枚1万円で即発送可能》中国人観光客向け「運転免許証偽造」を謳う中国系業者に接触、本物との違いが判別できない精巧な仕上がり レンタカー業者も「見破るのは困難」
週刊ポスト
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン