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2016.01.08 11:00  SAPIO

藤原正彦氏 日本のノーベル賞多いのは文化の厚みがあるため

言論テレビで語る藤原正彦氏

 ジャーナリスト・櫻井よしこ氏がキャスターを務めるインターネット番組『言論テレビ「櫻LIVE」』から、お茶の水女子大学名誉教授で、『国家の品格』のベストセラーを持つ藤原正彦氏との対談のエッセンスを紹介しよう。日本の伝統の厚みとは何かについて櫻井氏が藤原氏と語り合った。

 * * *
櫻井:世界の文明の中で、日本文明は日本一国です。中華文明やキリスト教文明は何十か国も作っていますが、日本文明は日本だけで育み維持してきたものです。この非常に貴重でユニークな文化の粋を、私たちがもっと知ることができれば、日本の知的土台をもっと大事に守らなきゃいけないということがおのずとわかってくると思います。

藤原:例えば、西暦500年から1500年の1000年間で、ドイツやイギリスやイタリアでどれだけの文学作品があるか。日本に質及び量で敵わないんです。英文学で西暦500年から1500年までに書かれたものっていったら、たいていの人はカンタベリー物語しか知らないぐらいです。

櫻井:紫式部や清少納言は、シェイクスピアよりも600年早く書かれているんです。しかも女性ですよ。

藤原:万葉の時代から、庶民が歌を詠んでいた。

櫻井:しかも、庶民から天皇陛下まで。歌で気持ちを表していました。そして歌会始を毎年お正月にして。

藤原:そうです。素晴らしい伝統の「厚み」です。いま、アジアで日本がノーベル賞をダントツで受賞しています。中国や韓国は、うらやましい(と思っている)。

櫻井:(中国や韓国は)ほとんどいないですね。

藤原:なぜ日本だけ(受賞している)かというと、文学や芸術の厚みがあるからです。

櫻井:理系も、文学や芸術から生まれてくる。国語から生まれてくる。文化から生まれてくるということですね。

※SAPIO2016年2月号

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