人気バンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル、川谷絵音(27才)との不倫騒動の渦中にあるベッキー(31才)。初スキャンダルであることに加え、それが“禁断の恋”であったことから、大きな騒動に発展した。
ベッキーといえば、スキャンダルゼロ、明るくクリーンで優等生的なキャラクターであることから、ネット上では、
「ベッキーの人間らしさ出たな~って思っていいよ思うよ。逆に今までが完璧すぎたよ」
「完璧に見えたベッキーも、女だったのね。。恋に落ちちゃったんだろうなぁ。。」
といった声も上がっている。そんなしっかり者で優等生に見えるベッキーも陥ってしまった甘い罠。ベッキーは、当初は相手が既婚者であることを知らなかったというが、知ってからも身を引けなかったことに対する批判の声も多数上がっている。
昔に比べて人々に浮気に対する罪悪感がなくなっていると探偵業者も語るほど、簡単に不倫に走る男女が増えている昨今。その社会的背景について、応用心理学者の富田隆さんはこう分析する。
「生物の法則からすれば浮気は本能ですが、精神科医のフロイトが言うように、人間は道徳心などで浮気心を抑えられる“本能が壊れた動物”です。さらには性的抑圧が強い欧米のキリスト教的文化の影響を受け、社会的な仕組みとして、結婚はお互い守らなければならないというルールが共有されるようになりました。そんな社会的圧力が強かった時代に比べ、今の日本では社会的圧力が減っていることも要因だと思います」(富田さん、以下「」内同)
その背景には、離婚の増加、女性の社会進出や経済的自立、社会的流動性の高まりがあると富田さんはいう。
「一時、離婚の増加にストップがかかったとの報道がありましたが、結婚率も減っていますので、実は相対的な離婚率は決して減っていません。経済力を身につけた女性も増えていますし、この人はダメだと思うと女性から離婚することも増えました。離婚が増えたことで、社会全般が離婚や浮気に対して少し緩くなっている背景はあります。
もう一つは、社会的な流動性が非常に高くなったことです。終身雇用の時代と違い、今は3年ほどで転職してキャリアアップする時代になりました。社会的流動性が高くなると、たくさんの人と出会うことになります。女性の就業率も高くなり、流動性も高くなれば、女性もいろんな人と出会う機会が増えて浮気心を持つことも。それらの要因が、浮気に対する社会的抑制を弱くしていっていると思います」
日本人が貞操観念を喪失しつつある傾向については、昔からのこととし、「先祖返りと見ています」と富田さんは分析する。