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宋美玄氏 2人目産むか迷うなら1日でも早くチャレンジを

産婦人科医の宋美玄氏

 2015年に日本国内で100万8000人の赤ちゃんが誕生したが、自身の家庭を考えた時に、「2人目」の壁が存在するかどうかの問いに、75%の人が「2人目の壁」が存在すると回答している調査もある。1人目の育児がいくらか落ち着き、さて2人目を産みたいと思った時、すでに高齢出産と呼ばれる年齢になっていた――。35才以上の「高齢出産」には、流産や早産、合併症といったリスクがつきまとうことから、2人目を躊躇する人も多い。だが、産婦人科医の宋美玄さんは、こう話す。

 * * *
 私が考える「年齢の壁」は、不妊と流産のリスクです。何より授かれるかどうか。40才は体外受精をしても妊娠できるのは10人に1人、45才になると100人に1人になります。そして流産率は35~40才で約2割なのが40才以上で約4割になる。

 そういう意味で、リスクは決して低くないですが、逆にいえば、赤ちゃんを授かって流産せずに安定期と呼ばれる5か月までいけば、高齢出産のリスクをほとんど越えたことになるんです。

 また、高齢になると性交渉の壁も出てきます。年齢とともにホルモンが減り、セクシャルアクティビティ(セックスへの意欲)が低下してきますから。痛い、その気になれない、男性側の勃起不全などの問題から、不妊治療に進むかたもいます。意外と多いのが、セックスはしない、でも自然な方法で子供は欲しい、という人。

 なぜ不妊治療をすることに抵抗があるのか聞いてみると、本来は授からない命が授かって、弱い子になるんじゃないかとか、健康な子に育たないんじゃないかとかおっしゃるんです。しかし、それは誤解で、自然妊娠と違いはありません。

 かくいう私も2人目の壁に悩んでいました。1人目の子育てが大変すぎたから。でも、3才になってイヤイヤ期が過ぎ、言葉も通じるようになったら楽になり、年齢もちょうど40才手前だったので、決断をしました。

 染色体異常児を心配する人も多いですが、私は不安はありませんでした。40才で染色体異常児が生まれる確率は1%未満と極めて低い。それに、身近にダウン症のお子さんを育てられているかたがいるんですが、お子さんを見るといつも笑顔でかわいい。大変なこともあるけれど幸せなことも多いそうですし、私はそれなりに育てられる環境もつくれるだろう、と思っていました。それより年齢的に産めない不安の方が大きかったです。

 産むか産まないか迷っているなら1日でも早くチャレンジすることをおすすめします。今日より若い日は絶対にないんですから。

※女性セブン2016年2月11日号

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