ライフ

福留功男氏 小学生の頃はすき焼きといえば「イカ」だった

高知県出身の福留功男氏の思い出の鍋とは?

 寒い日が続くこの時期、家族で囲む食卓にピッタリなのは何といっても鍋料理だろう。全国各地に様々な種類の鍋料理が存在するが、高知県香美市出身のキャスター・福留功男氏が「思い出の鍋料理」を振り返った。

 * * *
 僕の故郷は土佐の高知。記憶の中で一番最初に食べた鍋料理、そして、小学生の頃の忘れられない味といえば「いかすき」です。当時、牛肉は高知市内に行かなければ手に入らなかったから、食べたこともなく、牛のすき焼きを知ったのは、大阪で過ごした中学生の頃。それまではすき焼きといえば、いか。土佐は魚の国だから、どんな山奥へも魚は届いたんですね。

 といっても、牛のすき焼きとはちょっと違う。しょうゆとみりんで味つけした薄味で、汁だく。甘辛くないから、食べるときに卵はなし。具材はぶつ切りにしたいかのほか、白菜、しいたけ、しらたき、ほうれん草か春菊、そして豆腐。町のはずれの豆腐屋まで買いに走るのは僕の役目でした。

 今でもふっと食べたくなって、自分でも作ります。いかはグラグラずっと煮るとかたくなるので、さっと煮てプリプリのところをすぐに食べるのがいいんです。

 どこに行っても、その土地ならではの鍋料理があり、地元のものを使うからこそおいしい。みんなでつつくから、心許す付き合いになる。一家団欒になる。鍋の醍醐味です。

※週刊ポスト2016年2月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
「鳥型サブレー大図鑑」というWebサイトで発信を続ける高橋和也さん
【集めた数は3468種類】全国から「鳥型のサブレー」だけを集める男性が明かした収集のきっかけとなった“一枚”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン