子育てコラムを読むと、他にも「ちさ子流」の一風変わった子育て法が満載だ。たとえば、運動会の駆けっこでは「1位じゃないと家に入れない」と宣言し、長男が3位になると人目を気にせず怒り狂った。次男が「ママー! 今日お兄ちゃん、家に入れないの?」と尋ねると、校庭で「当たり前だよ!」と叫んだ。

「“1番にならないといけない”という言葉は近年、教育機関ではあまり使われなくなりました。“家に入れない”は言いすぎですが、社会人になれば、結局は厳しい社会が待っている。順位付けをしない教育は、現在の自分の位置を把握できなくする上に、社会を生き抜くたくましさを欠如させる心配もあります」(阪根教授)

 また、自身のコンサートで6才の次男と共演する当日、朝から咳が止まらない次男を病院に連れていくと「ぜんそくの発作が起きているので、すぐ入院を」と医師に言われた。それでも「何となくいけそうな気」がして、周囲の反対を押し切り舞台に立たせた。終演後、次男は血中酸素濃度が低下し、5日間の入院に。

「たしかに高嶋さんの教育方針の“行きすぎ”な点は否めません。それでも、そこには親と子の濃密で血の通った会話が感じられます。最も間違った教育は、コミュニケーションをほとんど取らず、子供の気持ちも聞かずに、親本位で何事も決めること。そこだけは、お母さんたちに気をつけてもらいたいです」(阪根教授)

 高嶋の「怖いママの効用」と題したコラムで、長男はこんな名言を残している。〈「ぼくはどこに行っても怖くない。誰に怒られても怖くない。ママより怖い人はいないもん」〉。なるほど、たくましく育っている。

※女性セブン2016年3月10日号

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