芸能

ビートたけしが語る絵画創作への思い 「心の有り様が出る」

世界のキタノの極彩色絵画(40.5×54.0cm リトグラフ)

 芸人、映画監督、俳優などマルチに活躍するビートたけし(69)の創作活動のなかでも異彩を放つのが「絵画」だ。

 たけしは「オイラの絵は売らない」と公言している。他の仕事と違って誰かのオファーを受けて制作するわけではない。ビジネスや「ウケ」にこだわらず、あくまでも自分自身からあふれ出すイメージを無心に表現したもの。だからこそ「素のビートたけし」が凝縮されている。

 たけしが本格的に絵を描き始めたきっかけは、1994年のバイク事故だった。リハビリの一環が、いつしかライフワークへと昇華した。たけし本人が語る。

「事故後はなぜか天使の絵が描きたくなった。そうとうオイラも弱ってたんだろうね。絵にはその時の心の有り様が出る」

 2011年頃からは版画(リトグラフ)の制作も増えており、「彫る作業が宝探しみたいでイイんだ」という。

 映画の世界観を彷彿とさせるものから普段のギャグをイメージ化したものまで、作品の世界観は様々だ。現在、開催中の「アートたけし展」では、版画・絵画・半立体作品など約100点のほとんどが初公開。「世界のキタノ」の感性が爆発している。

◆「アートたけし展」は3月7日まで東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。その後、3月16日~3月28日に大阪・阪急うめだ本店、4月29日~6月5日・みやざきアートセンター、7月29日~8月27日・金沢21世紀美術館、9月2日~10月10日・福岡アジア美術館、2017年春・長崎県美術館など全国巡回開催予定。詳細はwww.art-takeshi.comまで。

(C)OFFICE KITANO INC.

※週刊ポスト2016年3月11日号

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン