バラエティー要素として期待が集まるのは、春菜さんの代表芸「〇〇じゃねえよ」の進化。すでに、映画の話題では「マイケル・ムーアじゃねえよ」「シュレックじゃねえよ」「ベイマックスじゃねえよ」、音楽の話題では「サンボマスターのボーカルじゃねえよ」「C-C-Bじゃねえよ」、政治の話題では「亀井静香じゃねえよ」「井脇ノブ子じゃねえよ」、グルメの話題では「カーネルサンダースじゃねえよ」「ステラおばさんじゃねえよ」、野球の話題では「古田敦也じゃねえよ」「左門豊作じゃねえよ」、お笑いの話題では「カンニング竹山じゃねえよ」「伊達みきおじゃねえよ」と、多くの話題に対応して笑いを取れるネタは、いかにも情報番組向きですが、生放送の中でどんな新作が生まれるのか? 各曜日で誰が振りを入れるのか? などが注目されるでしょう。
これまで春菜さんは、「若いのに中年のおっさん・おばさん扱い」を芸風にしていましたが、2月23日で33歳になり、そろそろ芸域を広げていきたいところ。『スッキリ!!』の出演によって、顔や非モテの「面白さ」だけでなく、「大人」「感度が高い」などのイメージを与えられるか。実はファッションに詳しく、高級マンションに住み、吉高由里子さんやPerfume・あ~ちゃんとの交友などの一面もあるだけに、今回の起用がいいきっかけになるかもしれません。
私自身、何度かお会いしたことがありますが、春菜さんは礼儀正しくマジメ。テレビで見る以上に小柄でかわいらしいこともあって、生放送の情報番組で重要なチームワークの面でも問題ないでしょう。今からデビューの3月28日が楽しみでなりません。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。