ライフ

ダイエット効果が出やすいのは生理後 産科医が解説

2007年度ミス日本の産婦人科医、丸田佳奈さん(34才)

 女性の健康や美において、重要な役割を果たす女性ホルモン。あまり知られていないが、女性ホルモンはダイエットの鍵となるという。『キレイの秘訣は女性ホルモン』(小学館刊)の著者である産婦人科医、モデル、タレントの丸田佳奈さんが解説します。

 * * *
 ダイエットの効果が出やすい時期をご存じでしょうか? それは生理後。生理前の体の不調がなくなり、代謝が上がっているため、同じ運動量でもカロリーの消費が増えます。ウオーキングやエアロビクスなどの有酸素運動をすると、体の引き締め効果が高まるでしょう。

 一方生理前は、プロゲステロンという女性ホルモンの影響で、体がむくみ、体重が増えます。腸の動きも悪くなるため便秘にもなりがち。食欲が急に出て、甘いものを無性に食べたくなる人もいるはず。本人は太ったように感じますが、これらは生理周期からくる水分の増加による一時的なもので、生理が終われば必ず元に戻ります。

 ダイエットをしている場合、こうした事情を知らないと、効果が表れないためにどうしても焦ってしまいがち。だからといって、無理な食事制限をしたり、ダイエット食品を過剰に摂ったりすることは禁物。体に過度の負担をかけることになります。

 生理前は精神的にも不安定になりやすい時期。体重を維持する期間だと割り切ることが、ダイエットを長続きさせるコツです。

 やせるためにいちばん大事なことは、摂取カロリーよりも消費カロリーを大きくすること。この状態をどうやって作り出すかが問題となります。食事制限のみで行おうとする人がとても多いですが、これは大間違い。筋肉量が減るので、やせてもしわやたるみが増えるだけでなく、基礎代謝が下がり、低エネルギー状態に体が慣れようとするため、将来的に太りやすくやせにくい体を作る原因になります。

 医学的に無理のないダイエットは、1か月間で体重の5%以内です。体重60kgであれば最大3kgですね。このペースで継続することが、理想的なダイエットなのです。

 効果的で、長続きし、リバウンドしにくいダイエット方法は、やはり食事と運動の組み合わせ。成人女性の1日の必要摂取カロリー(デスクワーク等の軽労働の場合)は、身長などにもよりますが、最低でも1400kcalといわれています。ダイエット中であっても、1日1400kcalを下回らないようにしましょう。

撮影■アンディ・チャオ

※女性セブン2016年3月24日号

関連記事

トピックス

愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
羽生結弦が主催するアイスショーで、関係者たちの間では重苦しい雰囲気が…(写真/AFLO)
《羽生結弦の被災地公演でパワハラ告発騒動》アイスショー実現に一役買った“恩人”のハラスメント事案を関係者が告白「スタッフへの強い当たりが目に余る」
女性セブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
『ここがヘンだよ日本人』などのバラエティ番組で活躍していたゾマホンさん(共同通信)
《10人の子の父親だったゾマホン》18歳年下のベナン人と結婚して13年…明かした家族と離れ離れの生活 「身体はベナン人だけど、心はすっかり日本人ね」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン