ライフ

飛騨高山の朝市 プロも使う野菜や加工品が手頃価格で入手可

飛騨の旬が味わえる高山の朝市

 色鮮やかな果物や野菜、味噌や漬物など手作りの加工品、民芸品が並ぶ、飛騨高山(岐阜県)の朝市。

「よう来てくれんさった」「今日は暖かくなったでな」。出迎えてくれるのは、「かかさ」(地元の方言で「お母さん」)たちの温かな言葉だ。売り子は農家の女性が多く、笑顔で勧められる自家製の餅や漬物の試食につい手が伸びる。

 高山の朝市は毎朝、「宮川朝市」と「陣屋前朝市」の2か所で開かれる。起源は1820(文政3)年頃に高山別院を中心に開かれた桑市とされる。以後、米市、花市となり、場所を変えながら現在のように品揃えが豊富な市に発展した。ともにJR高山駅から徒歩10分程度の距離にあり、多い日にはそれぞれ約40軒が立ち並ぶ。

 北アルプスに囲まれたこの地方は水が良く昼夜の寒暖差が大きいため、農産物は甘みと旨みを増す。「新鮮な野菜を仕入れに毎朝、通っています」と話すのは江戸時代創業の料亭『精進料理 角正』の12代目主人・角竹正至さん。

 プロも使う野菜や、朴葉味噌などの加工品が手頃な価格で手に入る。通りでは、郷土料理の五平餅や飛騨牛串焼きなどの食べ歩きも楽しめる。

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2016年4月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト
裁判が進むにつれ山上徹也被告にも徐々に変化があらわれたという(写真/共同通信社)
《引き金を引くことを生きる目的に》山上徹也被告が法廷で初めて感じた“安倍元首相の命を奪った”という強烈なリアリティー 鈴木エイト氏が傍聴席で見た“犯人の実像”
週刊ポスト
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
NEWSポストセブン