ライフ

税務署員が実践する究極の節税術 手取り100万円増も

──年金でも節税しながら増やせるものがあると聞きましたが。

「それは“確定拠出年金”です。企業年金のあるサラリーマンの場合は上限が2万7500円なのですが、この全額が控除されるのです。2万7500円×12か月ですから33万円が控除されるのです。もちろん、個人年金と違って元本保証ではないですから、運用実績によっては、元本割れする可能性もありますが、逆に運用に成功すれば節税+大幅な年金アップにつながるのです。多少の勉強は必要ですが、やってみる価値はあるといっていいでしょう」

──マッサージ代やスポーツジムの年会費の一部を取り戻せるそうですが。

「両方ともキーワードは、“悪いところを治す”つまり、医療行為と認められればいいのです。そのためには病院で診断書をもらっておくことです。たとえば、保険適用以外の整体院で施術してもらう場合、1回につき5000円くらいかかるケースはざらです。週に1回として年24万円もかかります。これも医療行為であることを証明し、さらにその整体院が国家資格もしくはそれに準拠する資格を持っている場合、医療費控除で認められる可能性は高いです。

 医療費控除額は10万円なので、上のケースで年収600万円(所得税率20%)の人が医療費控除を申請したら、24万円-10万円=14万円。ここに20%をかけた、2万8000円が還付されます」

──サラリーマンにとっては参考になることばかりです。

「だいぶメジャーになりましたが、ふるさと納税なども活用しましょう。(ふるさと納税額-2000円)=寄付金控除額ですから3つの自治体にそれぞれ1万円ずつ合計3万円の寄付をしても、2万8000円が控除されるのです。そして、翌年の所得税で還付されて、住民税が下がります。しかも、1万円の寄付で5000円相当の食料品などをお礼の品にしている自治体は多いですから、これは使い倒すべきでしょう。

 知人にはふるさと納税をフル活用して、数か月分の食費をゼロにしたという剛の者もいます。こういうことをこつこつとやっていくと合計では結構な額になります。手取りが100万円増えることも決して夢ではありません」

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン