高須:自分のお金で政治活動をしているからね。だからこそ、国民からの支持を得られるんだけど、ヒモ付きの資金ではないから、大きなバックがつくこともない。裏を返せば、トランプのことを目障りだと思う人はそれなりにいるってことだろうね。
──共和党の候補がトランプ氏になったとして、民主党はどうなると思いますか?
高須:ヒラリー・クリントンでしょう。まあでも、ヒラリーはズルい女だよ。クリントンの不倫だって絶対許してないと思う(笑い)。トランプとヒラリーの一騎打ちとなったら、なかなか予想はしづらいなあ。ヒラリーは長い間アメリカの中枢にいたわけで、いろいろと仕掛けもあるだろうしね。トランプの弱みも握ってそうだな。
──たしかにヒラリーさんは試合巧者な感じがしますね。
高須;トランプのほうが単純だろうね。「良いものは良い、悪いものは悪い」って素直に言っちゃうタイプだと思う。ヒラリーは絶対に自分が悪かったとしても認めないだろうし、裏からいろいろ工作して、帳尻を合わせてくるだろうね。寝ワザが強そう(笑い)。
トランプは工作なしに、全部真正面からぶつかっていくんだよ。やっぱり政治はわかりやすくなきゃいけないし、トランプの人気の理由もそこにあるんだと思う。だからこそ、僕はトランプに期待してるんだけどね。
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とにかくトランプ氏の注目度が高いのが、今回の大統領選。高須院長は、トランプ氏がアメリカ大統領になったら、日本に良い影響があるとの持論を展開したが、トランプ氏の過激な発言を警戒する意見が多いのも事実だ。果たしてどうなる? 共和党の候補者は7月に決定される予定。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。