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引退競走馬に生きがいを感じてもらう取り組み 武豊も賛同

引退競走馬に生きがいを感じてもらうプロジェクト(同HPより)

 数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」。GIレースがない今週は、レースから離れてサラブレッドの人生(馬生?)についての提言に耳を傾ける。

 * * *
 2歳から3歳、そして古馬へ。競走馬として、いわば上り坂の部分だけが注目されます。しかし人間の一生と同様、馬も必ず下り坂を迎えます。充実した余生を過ごさせてやりたい。セカンドキャリアを創出したい。育ての親としての思いです。

 重賞をいくつも勝ったような馬は種牡馬になれることがありますが、年間数頭にすぎません。牝馬もすべてが牧場に戻って母になれるというわけではない。

 登録抹消後の道として「乗馬」と発表されていても、実態は明らかになっておらず、引退後の環境をサポートするしくみがないのが実情です。引退した競走馬にも「生きがい」を感じてもらうことはできないのか。

 馬は人と接して進化してきた動物で、人の役に立つことが幸せと感じます。馬を介して、いろいろな人に集まってもらいたい。そういう理念でプロジェクトを立ち上げました(サンクスホースプロジェクト http://www.thankshorseproject.com/)。

 まずは乗馬。競走馬の育成は速く走るためのものだから、乗馬馬に変身するのはたいへんなことです。でも優秀な馬は、人間の言うことをよく聞く。角居厩舎にいたエアウルフは新馬から2連勝、通算40戦6勝2着12回3着9回という素晴らしい戦績でしたが、種牡馬にはなれませんでした。

 そのほか重賞を勝ったエアハリファや障害で活躍したグラッツィアなどが、このプロジェクトのもと、乗馬クラブで再調教を行なっています。競走馬としてもう一歩だった馬でも、乗馬馬としての適性はあるかもしれない。

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