ライフ

戦国武将の食事まとめ by NEWSポストセブン

 NHK大河ドラマ『真田丸』で注目の集まる戦国の武将たち。乱世を生き抜いた戦国の英傑たちは、食への並々ならぬこだわりを持っていたという。そんな彼らの活躍を支えた「食の秘密」を探った。(2016年5月21日更新)

 

石田三成最後の食事「ニラ雑炊」

【石田三成】敗軍の将の最後の食事「ニラ雑炊」

 ニラには整腸効果があり、古くから消化不良や冷え性の改善食とされてきた。関ヶ原からの敗走中、徳川方に捕縛された三成は食事にニラ雑炊を要求。再起を誓い、最期まで食事に気を配ったが刑場の露と消えた。

農民から天下人へ押し上げた「秀吉の膳」

【豊臣秀吉】農民から天下人へ押し上げた「秀吉の膳」

 秀吉は根菜類が好物で生涯食膳から欠かさなかったという。味噌汁や焼き蛸の味付けに必須アミノ酸のトリプトファンが豊富な豆味噌を使った。ごぼうは食物繊維、大根は消化酵素を含む。

織田信長はパワーフード「アワビ」で天下統一

【織田信長】パワーフード「アワビ」で天下統一

 塩辛い味付けを好んだと言われる信長。愛好した料理は肉体疲労と精神力を回復させるものが多い。やきとりの皮にはヒアルロン酸などが含まれ細胞の老化を防ぐ。アワビのタウリンには疲労回復効果がある。

加藤清正を支えた「玄米」と「豆味噌」

【加藤清正】虎をも退治する猛将を支えた「玄米」と「豆味噌」

 秀吉に仕え、数々の武功をあげた清正は180cmを超える巨漢だった。強靭な肉体の源は1日5合を食したという玄米。日ごろからビタミン豊富な赤鰯や豆味噌なども愛好し、バランスのとれた食生活を送っていた。清正は戦場でも玄米の握り飯を豪快に頬張っていたという。炭水化物とビタミンB1を同時に摂取できる玄米が、大量のエネルギーを生み出す食品であることを体験的に知っていたのかもしれない。

天海の長寿の秘密は「クコめし」と「納豆汁」

【天海】長寿の秘密は「クコめし」と「納豆汁」

 家康からの徳川三代を支え、数え108歳ともされる長寿を誇った僧・天海。家康から長寿の秘訣を尋ねられ「新鮮で質の良いあっさりした食事」と答えたという。クコは老化を防ぐと言われるベータカロテンが豊富で、免疫力も高める。

 

伊達政宗が愛した「豆めし」

【伊達政宗】独眼竜の猛将が愛した「豆めし」

 一度会うだけで相手の姓名や風貌を忘れない、政宗の抜群の記憶力を支えたと思われるのが「豆めし」。炭水化物とタンパク質を同時に摂取できる機能食だ。政宗は大豆にもこだわり、朝鮮出兵では政宗の仙台味噌だけが腐敗しなかったという。

 

信長、秀吉、家康は大豆100%の「豆味噌」を好んで食していた

「豆味噌は必須アミノ酸のひとつ、トリプトファンが多く、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの原料になります。セロトニンは脳を活性化させ、ストレスに強くなる効果があることが知られています」(食文化史研究家で元・西武文理大学客員教授の永山久夫氏)

 

■写真は食文化史研究家・永山久夫氏監修の『武将メシ』(宝島社刊)より(撮影・明石雄介)

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン