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2016.06.11 16:00  女性セブン

家の増築ならぬ「減築」 7つのメリットと3つのデメリット

 子供たちがいた頃は、にぎやかだけど狭苦しいと感じていたわが家。でも、子供の独立などで、夫婦だけ、あるいはひとり暮らしになった途端、広すぎて寂しく感じるようになることも。近年、不便さと同時に不安が増す、家の悩みが解決できる、と注目を集めているのが「減築」。

 その名の通り、増築の反対で、家の規模を減らすというもの。この減築について、『「おひとりさま」の家づくり』(新潮新書)などの著者である、建築家の天野彰さんに7つのメリットを聞いた。

(1)生活空間をコンパクトにまとめられる
 普段の生活で感じていた家に対する不満を解消。生活に必要なスペースと生活動線を見直してコンパクトにすることで、暮らしやすさが生まれる。

「減築すれば、何でもほどよく手が届くところに集めることができます。スペース的には、ひとりなら10坪もあれば充分。空いたスペースは、駐車場やアパートにして貸すことも可能です」(天野さん)。

(2)防犯面でも安心できる
 大きな家の場合、普段、足を踏み入れない、人の気配がない場所はドロボウに侵入されやすく、侵入されても気づきにくいという。

「目の届かない部屋をなくすことで、防犯性はグッと高まります。家全体が暗いのもNG。住宅街での家の灯りは、その家だけでなく、街の防犯性の向上にも役立ちます」(天野さん)。

(3)光熱費など生活費も効率化できる
 掃除や空気の入れ替えを怠ると、家は傷んでいくもの。使っていない部屋がある場合、そこから家が傷んでしまうが、家が小さくなれば、掃除などの負担も楽になる。また、部屋数が減れば冷暖房も効率化でき、光熱費も抑えられる。風通しや採光の改善も、光熱費を抑えるのに有効だ。

(4)固定資産税も軽減できる
 固定資産税は、家の延床面積によって決まってくる。減築によって延床面積が減れば、当然その分だけ固定資産税も減額されるのだ。

(5)建て替えよりも減築はローコストでできる
 新築の際にもっとも重要で費用がかかるのが基礎工事。減築はリフォーム工事なので、今ある基礎を利用でき、その分、費用が抑えられる。

(6)慣れ親しんだ場所で暮らせる
 長年暮らしたコミュニティーを離れて、知らない人ばかりの新しい場所で人間関係を作り上げるのは、不安が大きいもの。減築の場合、今の家をリフォームするので、老後も安心だ。

(7)耐震性が向上できる
 部屋の一部分のみのリフォームではなく、減築では家全体を見直すため、基礎工事や耐震構造チェックも必須。現在の耐震基準に合わせた補強工事だけでなく、間取りの見直しに合わせた家具の配置換えもでき、家具の転倒などによる地震被害を防ぐなど、防災につながる家づくりができる。

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