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2016.07.09 16:00  NEWSポストセブン

「真田丸」秀吉役の小日向文世「目の奥が笑わない芝居」を語る

小日向:秀吉の死因は諸説あるみたいなんですけど、秀次が死んだあたりから秀吉は精神的に不安定になっていて、4話かけてその兆候がひどくなっていく。天下を極めた男が、ある意味、無様に死を迎えていく姿が、徹底的に書かれています。

 今までの秀次は、わがままで暴力的な若者と描かれることが多かったんですけど、三谷さんの解釈は違います。もし秀吉の後を継いだらとプレッシャーや不安を感じ、叔父(秀吉)に対しての後ろめたさで、オドオドしてしまう。そこから誤解が生じるという。

 秀吉は秀次のことを憎んでいないし、むしろかわいがっているつもりだった。でも秀頼ができたことによって、齟齬が生じていくんでしょうね。年を取ってからの子って、秀吉にとって何ものにも代え難い宝だったと思うんです。だから秀頼が生まれて喜ぶだけでいいのに、秀次がなにかするんじゃないかって余計なことを考えて、それが秀次に伝わっていく。

――秀吉はどういう人生だったと思う?

小日向:木下藤吉郎から演じていないのですが、人間の欲の深さを感じます。だから天下統一をしても、いつもなにか満たされていない気持ちが常にあった。そして天下統一した後は、待ち望んだ子供ができたことによって、さらなる欲が生まれた。一方で、家康の影に怯えたのかもしれない。

 秀吉も天下統一を果たした人ですから、そういう感覚は鋭かったと思うんです。家康が常に不安材料だった。最後秀頼を残して死ぬっていうことに対して、家康の影に怯えた。

――今回の秀吉像の、どこが最も怖いところ?

小日向:自分の欲を満たそうとする時、その障害になる者に対しての苛立ちや怒り。でも一方で、自分の欲が満たされていれば、いつもニコニコしている人だったと思う。そういう意味では子供みたいな人ですよね。大人は理性で抑えたりするんでしょうけど、そのタガが最初っから外れている気がします。

 あとはやっぱり、人を見抜く目です。見抜かれてるなと思った人には、怖い存在じゃないですかね。

――真田家に対して厳しかったり優しかったり、差が激しい。

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