100億円近い年収で堂々のトップに輝いたのは、ソフトバンクの孫正義・社長だ。役員報酬は1億3000万円だが、配当額を加えた年収は95億4500万円。高額報酬で注目されたアローラ氏を大幅に上回る金額となる。
2位はファーストリテイリングの柳井正・会長兼社長(67)で82億8500万円。そのうち80億円以上が株主配当による収入だ。日本を代表する創業経営者である孫・柳井両氏は都心に大豪邸を構える。
「東京・麻布の高級住宅街にある孫氏の自宅は敷地900坪で100人収容できるといわれるサンルームが自慢。東京・渋谷区の閑静な住宅街にある柳井氏の“100億円豪邸”は4メートルの外壁に囲まれ、ヨーロッパのお屋敷のよう。スポーツ好きの柳井氏らしく、敷地内にはグリーンとバンカーを備えたゴルフ練習場とテニスコートがあります」(全国紙経済部記者)
2人は単なる資産家ではなく、篤志家としての顔を持つ。
「孫氏は東日本大震災の後、私財から100億円の寄付を発表し、自らが引退するまでの役員報酬も全額寄付すると明かしました。
柳井氏も東日本大震災では個人として10億円の義援金を送ったほか、教育支援にも力を入れ、母校・早稲田大学の国際寮建設に3億円をポンと出した」(同前)
※週刊ポスト2016年7月22・29日号