ビジネス

リスク減らしてポイントためる カードは厳選して持つ時代

クレジットカードは厳選して持つ時代に

 財布にたくさん入ったクレジットカードやポイントカード。整理した方がいいのはわかっていても、何を捨てればいいのかわからない、という人も多いだろう。

「少し前までは、クレジットカードを選ぶ際、獲得ポイントの還元率やサービスなど、便利さや特典を重視する傾向にありました。ですがここ最近は、クレジットカードを持つことに対する不安やリスクについて、考える人が増えているようです」

 というのは、クレジットカードや電子マネーに詳しい消費生活評論家の岩田昭男さん(以下、「」内同)。

 実際、クレジットカードの不正使用被害額は、2015年1年間で、120億円(日本クレジット協会調べ)に上り、カード情報を含む、個人情報の流出に関するニュースの報道も後を絶たない。

 言わずもがなだが、カードを持てば持つほど、盗難や不正使用などの被害に遭う確率は高まるのだから、不要なカードは処分した方がよさそうだ。では、何枚持つのが妥当なのだろう…。

 20~60才代の男女3500人を対象にジェーシービーが行った『クレジットカードに関する総合調査』(2015年度版)によると、クレジットカードの保有率は84%。平均保有枚数は3.2枚で、普段、携帯している枚数は平均2枚だという。

「いちばんよく使うカードでも月に5.6回で5.1万円。今やポイント還元率の中心は1.2~1.5%なので、毎月600~700円相当のポイントがたまればいいほう。2番目に使うカードにいたっては、月2回で1.6万円しか使っていません。使用カードを分散させていては、年間1万ポイントをためるのは至難の業で、恩恵をなかなか受けられません」

 今やカードは多数持つより、厳選して持つ時代。自分のライフスタイルに合わせて適切なカードを選び、利用を集約させれば、ポイントがためやすくなり、家計の管理もしやすくなるのだ。

※女性セブン2016年7月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン