今年3月、「保育園落ちた日本死ね」というブログが話題になった際、斎木は自身のツイッターで「保育園落ちたの自業自得」とツイートして大炎上した。

「若い人が投票に行かないから、若者向けの政策が軽視されてしまう。それを訴えたかっただけ。批判されるのは織り込み済みですよ。大事なのは、若者も投票に行くべきという言説が広がることです」

 SEALDsが行うデモ活動については、どう思う?

「そういうのはやろうと思ったことないです。政治というのは、椅子と机のある場所でじっくりやるものだと思うので」

 実は奥田にも斎木についてどう思うかと尋ねていたが、奥田はこう言っていた。

「なんか面白い関係で、嫌いなんだけど話はできる。若い世代で政治的な発言をしていくのは大変だから、その悩みは共有している感じですね」

 不思議なライバル関係だ。

 実際に会うまではいけ好かない“意識高い系”を想像していたが、斎木の話を直接聞いてみると、なかなか謙虚で地に足も付いている。世渡りもうまそうだし女性にもモテそう。育ちの良さが全身からにじみ出ていて、私は少し憎らしくなった。(文中敬称略)

※SAPIO2016年9月号

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