芸能

92才の佐藤愛子さん 麻生太郎大臣は失言あるから「面白い」

「いつまで生きてるつもりだ」発言に「自分でもそう思う」と佐藤愛子さん

「90歳、いつまで生きてるつもりだ」という高齢者軽視とも取れる発言で、批判の声が集中した麻生太郎氏。この度発足した第3安倍第2次改造内閣でも、麻生氏は副総理兼財務相に留任したが、先の発言について、当の高齢者は何を思うのか。最新エッセイ集『九十歳。何がめでたい』がベストセラーとなっている御年92才の佐藤愛子さんに話を聞いた。
(取材・文/佐久間文子)

 * * *
 先日、麻生太郎財務相が「90になって老後が心配とかわけのわからないことを言ってる人がテレビに出てたけど、いつまで生きてるつもりだよ」と発言して非難された。

「私、自分でもそう思うんです。いったい、いつまで生きるんだろうって。いい加減、くたばりたい(笑い)。ああいうことを時々言うから麻生さんは面白いんで、彼のキャラクターだと思えばいいんです。いまの世の中を一言で言えば『いちいちうるせえな』、これに尽きますよ」(佐藤さん 以下「」は同」

 特に女の人がうるさいですね、と佐藤さん。

「何でもかんでも、いちゃもんつけるネタを探して、朝起きるんじゃない? 今日は何があるかな。ひとつこれでいちゃもんをつけてやろう、って。そういう楽しみで日々を埋めているんじゃないですか?」

 佐藤さんにかかると、アラ探しまでがどことなく面白そうに聞こえてしまう。時ならぬ田中角栄ブームにも一言。

「急に角栄、角栄ってことになっているけど、昔はほとんどのメディアが叩きまくっていましたよ。私は田中さんがいろんな力を持った政治家だということは認めるけど、日本人が物質主義者になり、土地を転がして儲けるような金権体質になったのはあの頃からじゃないかと思うんです。

 角栄さんが懐かしがられるのは、ある意味、破天荒な人だったからでしょう。いまは破天荒が許されない世の中ですから。箸の上げ下ろしにまで文句を言おうと待ち構えている人が、日本中にいますものね」

 私心なく、歯に衣着せずにズバっとものを言う佐藤さんのような人を政治家にかつぎ出そうという動きは、これまでなかったのだろうか。

「そんなのあるわけないじゃないですか。昔のことですが、佐藤さんにもいろんな声がかかるでしょうと言われることがあって、私のように、党の秘め事はぺらぺらしゃべる、裏切ると意識せずいつのまにか裏切っているような人間は危険きわまりない。政治家はそれほどばかではないんで、そのぐらいのことはちゃんと見ている、って新聞に書いたことがありますよ」

撮影■楠聖子

※女性セブン2016年8月18・25日号

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン