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黒い服コーデ 「和製ココ・シャネル」になる着こなし術

植松晃士さんが黒い服の着こなしを伝授

 世の中のオバさんたちに健康かつ美しく生きていくために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス。今回は、“黒のコーディネート”について語ります。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう。8月もいよいよ後半戦。暑さにすっかり体力を奪われ、ぐだぐだモードのかたも多いと思いますが、暦の上では残暑お見舞いの季節。やがて訪れる涼やかな秋を待ちつつ、がんばりましょう!

 さてさて、かねてから申し上げている通り、私の趣味のひとつに宝塚歌劇団の観劇があります。本拠地は兵庫県宝塚市の宝塚大劇場ですが、ここまではなかなか遠征できません。

 関東では、東京の日比谷に東京宝塚劇場があります。通りを挟んですぐ近くには帝国ホテル。そのため観劇会の待ち合わせと観劇後は、このホテルのティールームでお茶をいただくのがお決まりのコース。

 余談ですが私、帝国ホテルのブルーベリーパイが大好きなんです。ベリーの香りとさくさくの食感に添えられたアイスクリームがまたぴったり合うの。甘さが上品なのも魅力。カフェやバーでもいただけるので、お越しの節は、ぜひトライしてくださいね。

 もちろん帝国ホテルでお茶を楽しんでいる間も、ファッションチェックは欠かしませんよ。帝国ホテルには場所柄、とてもおしゃれでリッチなマダムが多くいらっしゃるので、目の保養に最高。

 何度かお見かけしたのは、ファッションデザイナーの森英恵先生。御年90才ですが、いつもとてもシックで素敵です。森英恵先生は、いかにもデザイナーといった出で立ちで、いつもほぼ全身真っ黒のパンツスタイル。モダンに黒をお召しになっています。

 しかし、森英恵先生ほどのセンスがない素人さんには、「全身黒はやめたほうがいいですよ」と申していたのですが、つい先日、とても素敵な黒い服のご婦人をお見かけしました。 黒のボウタイブラウスに膝下丈の黒のタイトスカート。お足元はローヒール。

 こう書くと、何てことのないスタイルなのですが、全身から漂うオーラがただ事ではなかったんです。

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