「やっぱりおしゃれな人はスカートにヒールをお召しなのね」と関心しつつ拝見していたのですが、何より印象的だったのは、胸元に輝く大粒のパールのネックレスでした。チョーカータイプよりかなり長めの、80cm前後のものだったと思います。多分、シャネルなどのコスチュームジュエリーではないでしょうか。
あれが普通の長さだったら、冠婚葬祭ファッションになってしまうのですが、ゆったりとゆれる大粒のパールが、何ともいえず上品でした。歩幅の小さな、ご年配の女性特有の歩き方をされていたので、かなりのご高齢かと思います。
だけど堂々とした佇まいは、“和製ココ・シャネル”とお呼びしたいくらいの迫力で、その後ろ姿を見送りながら、このかたのおしゃれは皆さまの素晴らしいお手本になるとひらめいたのです。
まず1つめのポイントは、シルキーな光沢素材のボウタイブラウスであること。2つめは、膝下丈の黒のタイトスカートにブラウスをインしたオーソドックスなコーディネートであること。足元はローヒール。そして仕上げは長めのパールのネックレス。
いかがですか? 簡単で、すぐに真似できそうでしょう?
今はちょっと暑くて無理かもしれませんが、この秋に“トライしたい装い”として、頭の片隅にメモしておいていただきたいものです。
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年9月1日号