ビジネス

「老後のお金」を準備する前に知っておくべき6つの項目

 節約やお得な裏ワザが大好きなマネーライター・大上ミカさんが、誰もが気になる“老後のお金”についてリサーチしました。果たしていくらぐらいのお金を準備しておけばいいのでしょうか…。

 * * *
 雑誌やテレビなどで最近よく取り上げられている “老後のお金”。やれ年金は先細りだの、1億円は必要だの、やたら“お先真っ暗”みたいに言われるけど、ただ不安がっていても何も解決しないから、どう準備すればいいのか、きちんと知っておきたいですよね。というわけで、老後の生活プランに精通するファイナンシャルプランナー畠中雅子さん(以下、「」内同)にお話をうかがってきました!

◆いくら必要かではなく、いくら用意できるかを知る

「老後のお金については、“目標額”を先に決めてから計画するのでは、意味がありません。40代、50代になれば、この先の収入はだいたいわかるもの。そこでまず、定年までにいくら貯められるのか、年金はいくら入るのかを調べ、そこからプランを立てるのが正しい順序です」

 たしかに、定年まで残り数年で、1億円貯めろと言われても無理っ! もう、宝くじでも買うしかない!?

「宝くじならまだしも、足りないお金を運用でカバーしようと、せっかくの退職金を慣れない投資につぎ込んで、フイにする人が多いんです。大事な老後資金をリスクにさらしてはダメですよ」

“実現可能な老後”を確実な方法で設計しなきゃいけないわけね。

◆老後に必要なお金は、書き出しておこう!

 老後のお金を準備する前にまず、知っておかなきゃいけない項目が、この6つ。

【1】老後までに貯められるお金
【2】年金でもらえるお金
【3】毎月の生活費
【4】特別出費
【5】介護費・医療費
【6】レジャー費

「【1】については、月収やボーナスからいくら老後用に貯蓄できるか調べ、年間の貯蓄額を出します。それを退職までの年数で掛けた金額が、現実的なライン」

 この金額にこれまでの貯蓄や、退職金の中から老後に回せる分を足した額が“老後資金”になるのね。下の表のように書き出すとわかりやすいかも。

【2】については、毎年誕生月に送られてくる“ねんきん定期便”を見れば、夫婦の受給額がわかります。

「夫が会社員で妻が専業主婦の場合、月20万円前後が目安です」

 そして【3】。老後の食費や水道光熱費、マンションの管理費など日常生活に必要な支出が月いくらになるかをチェックして。

「毎月の生活費が年金でまかなえれば心配はありません。赤字なら、削れる部分を早めに見直して」

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン