国内

ライブチケット高額転売の横行 完売公演ガラガラのことも

音楽業界4団体によるチケット高額転売に反対する声明発表

 音楽のライブマーケットが盛り上がり、チケット争奪戦が過熱している中、議論を呼んでいるチケットの転売問題。

 チケットの高額転売により、アーティストにとって目に見えてよくない影響も起こっている。アメリカで人気の歌手・リアーナが、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行ったコンサートで、チケットが完売しているにもかかわらず、半分ほどが空席となり、大きな話題になった。転売屋がチケットを買い占め、高値で売りに出したところ、売れ残ってしまったため、このような事態が起こったと考えられている。

 チケット高額転売問題に詳しい一般社団法人コンサートプロモーターズ協会総務委員の石川篤さんが語る。

「日本ではリアーナほどたくさん空席になることはありませんが、数席がまとめてぽっかり空いていることはよくあります。転売屋が買い占めた席なんだなと、悲しくなりますね。

 また、3000名が入る会場で2日間コンサートを行ったある女性アーティストのチケットが、チケット売買を仲介するwebサービスに約2000枚出品されていたことがありました。チケットは完売しているのに、この2000枚が売れて会場が埋まるのか、アーティストやスタッフは当日までヒヤヒヤだったと思います」

 チケットは売れているのに転売で売り出されて売れ残ったから空席というのは、アーティストもファンも興ざめとしかいいようがない。

※女性セブン2016年10月27日号

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